過ぎていく時間
俺の学校だけだったんかなぁ。国語の先生が教科書の名文を丸暗記させてきて、授業の最初に「今日は9月2日なので出席番号11番の桜井くん!席を立って読んでください」ってみんなの前で丸暗記した文章を暗唱する企画があったんやけど。しかも一年中続いたね。これ普通に身バレしかねないよな?多くの学校でやってないだろ。
そのせいで今でも覚えてる奥の細道の序文「月日は百代の過客にして、行き交う年もまた旅人なり」
めちゃくちゃかっこいい。
恋愛のことと時間のことを語れば誰もがポエムを作れるという名ゼリフもありますからね。にしてもキャッチーでかっこいい。
ところで、時間というものは無情だなと思ったよ。
8月31日にふるーつふるきゅーとっていうDMMソシャゲがサービス終了してしまいまして。
タイトル通り果物を美少女化したゲームでした。僕は2年くらい前からちょいちょいやってました。妙に無料で課金ガチャを引かせてくれるゲームで、にしてもガチャが渋い(フルーツなのに!)印象あったり、限定キャラのガチャには天井が無かったりゲーム部分がかなりつまらなかったりしました。
けどな、ロリキャラが多いだけじゃなくて「ν(にゅー)化」つまりババアキャラのロリ化したバージョンがかなりたくさんのキャラに実装されたことを、俺は評価したい。ブルアカで言えばシュン(幼女)だけじゃなくてユウカ(幼女)ノア(幼女)シロコ・テラー(幼女)ヒナ(幼女)みたいに幼女ラッシュ食らってるような状態でした。マコトちゃん・幸福
にしてもそれだからロリコンじゃない雑魚オス共がもうν化は勘弁してくれとペペロンチーノのアンチ乳化厨みたいなことを言い出したりしたし、実際にサービス終了したということはロリコンは数が少ない口だけ野郎どもだということが判明してしまったこと。私は慚愧に堪えない。
地球最後の日が確定したら、みんなはどうやって過ごす?
って質問で回答者の性格や行動パターンを把握するやつあるじゃん。俺はまぁ正直に言えばコンビニのガラスを割ったり全裸で公園のブランコに乗ったりすると思うけど、ソシャゲのサービス終了も地球最後の日みたいなもんなんだよね。サ終のお知らせ来た日からもうゲームやらない人もいるだろうし、スクショを撮りまくって思い出を保存する人もいる。別れのポエムを書き綴る人だっているだろう。
今回の俺はというと、毎日ログボ貰ってデイリークエストをやってなんの意味もない育成アイテムを集めて、最終日は平日だったけど僕はずっと寝室シーン(DMMはR-18なのでえっちしーんがある)を見ながら生きてた。スクショとか録画とかはしてない。ちょっと膨大すぎるし、保存したものを見返すような過去をジクジク振り返る人間でありたくなかったから。
不幸なことに?幸福なことに?ふるーつふるきゅーと以外にもたくさん魅力的なコンテンツがあって、僕はそれらを接種することができる。
だから、ソシャゲひとつ終わったところで世界が終わったりはしないのだ。
まったく、贅沢なことだと思う。
この飽食の時代。
食べきれないほどの多種多様なエサをブヒブヒ平らげる僕。
ふと、ウンザリするときがある。
速すぎる時間、コロコロと移り変わりが激しい流行。
人間どもは忙しない。
けれど冷静になって例えるならエルフが人間を見るような姿勢なんだと思う。
よくあるじゃん、長命種がそれより短命な種族を余裕を持った目で見るアレ。
コンテンツなんて数年で終わるもんだろ?俺なんて平均寿命82歳の種族だぜ?だから、コンテンツが完結することも、打ち切りになることも、サ終することも、不慮の事故で終了することも、俺自身が飽きて捨てることも、全部等価に感じられる。
そりゃあ個々に感動したり悲しんだりはするけど、俺とは違う存在なんだからそこで線引きがされているんだね。
エルフのマコトちゃんは、本当は歌を歌ったり草を食ったり眠くなったら眠りたいぜ。感情を注ぎすぎるとバックファイアがあるんだね。
オチはないね。
みんなX(旧Twitter)から離れてもっと文章書いていいよ。長文書いていいんだ。140文字に縛られ、オススメと言う名のコロッセウムで左右に別れて戦わされたり、見えない敵に襲われたり、えっちな絵を見えなくさせられたりしなくていいんだ。