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大人になってから褒められることはあまりない

ああ。と思った。
なんだか、褒められるということは純粋に嬉しいものなんだなあと思った。

大仰なことを書いているが大したことなわけでは全然なくて、
もうとても久し振りに美容室に行ったのだけど、長年私を担当してくれている美容師さんが髪を褒めてくれたのだ。
私はストレートロングにしているのだけど、
「キレイな髪が育ってきてますよ。なんか以前より髪の状態が良いですね」と。

実際のところ、髪の手入れということでいうと、以前とは雲泥の差(当社比)で頑張っているのだ。シャンプーコンディショナー類を良いものに替え、シャンプーのときにはヘッドマッサージ、トリートメントはごく粗い櫛でなじませ、お風呂から上がったらタオルドライしたあとはキチンとオイルトリートメントをつけて乾かしブローまで行い、外出のときには髪にも使えるスプレーの日焼け止めを振っている。ブラシもウェットブラシとスタイリング用を買って使い分けるようになった。ドライヤーも良いものを使っている。ついでに言うと肌と髪のためにプロテインを飲んでもいる。

この髪の手入れを真面目にやり始めたのが大体にして2年ぐらい前からなのだけど、それ以前のことは恐ろしくてあまり思い出したくない。

ただ、もうルーチンになってしまっているし、どれもこれも、そのほうがブローしたあとの状態がキレイで楽だからという動機でやっていたので頑張っているという意識が鈍っていたところ。
前髪をキレイに切りそろえ、魔法のように縮毛を伸ばし、トリートメントでツヤツヤにしてくれながら、さらっと前述のように褒めてくれたというわけなのだった。
そもそも私は数ヶ月に1度しかいかない割と不真面目な客なので、そういう意味では手入れが行き届いていないのだけど、家でのケアだけでも違うもんなのだなあということと、なんだか自分でも不思議になるぐらい嬉しくなってしまって、ああ、なんか家でのケアを腐らずやって良かったなあと思ったのだった。

というか、美容に限らず仕事でも、純粋に褒められる機会というのは、大人になるにつれそうそうなくなっていくものなのだな。
このように不意打ちで褒められるととっても嬉しくなってしまうほどに。
きっと褒める側になったり、できて当たり前になったりしていくのだろう。
でも、自分もこんなに嬉しかったのだから、きっと他の大人も、大人じゃなくても嬉しいはずで、なのでできるだけいいなあと思ったことは伝えていこうと思った次第。

でもまあ、やっぱり美容室にいったあとのツヤツヤサラサラキレイ具合は格別で、プロはすごいなあとも改めて思う。大体にして、何ヶ月ももつように切ったり伸ばしたりしてくれているから家でのケアでもなんとかできるってもんで・・・


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