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ホテル雅叙園東京「大正ロマン×百階段」

ホテル雅叙園東京で開催されている
「大正ロマン×百階段」に行ってきました。

「大正ロマン」や「昭和モダン」にやたらトキメキを
感じる人間で、企画を知ってから楽しみにしていました。
会期末迫ってきてますが無事行けました。

概要と訪問状況は下記の通りです。

大正から昭和初期にかけては新たな大衆文化が大きく花開いた時代です。
文化財「百段階段」が完成したのは1935年、昭和10年のこと。
時代は大正ロマンから昭和モダンの華やかな時代を経て、世界大恐慌や第二次世界大戦の暗い足音も近づいてきていました。
本展では昭和初期の文化財建築を舞台に、激動の時代へと突き進む以前のひと時、新たな時代の幕開けを迎える人々の気運に満ちた華やかなりし「大正ロマン」の世界をご紹介します。
大正ロマンを代表する画家・竹久夢二作品をはじめ、人気イラストレーター・マツオヒロミ氏の大ヒット作『百貨店ワルツ』とのコラボレーション展示、レトロモダン着物での記念撮影にもおすすめのフォトスポットなど、大正~昭和初期の世界を建物全体で体感ください。

公式ホームページより

【概要】
  会期:2022年4月16日(土)~2022年6月12日(日)
 休館日:5/25(水)
開場時間:11:30-18:00(最終入館は閉館30分前まで)
  料金:一般1,200円、学生(大・高・中・小学生)600円

公式ホームページより

【訪問状況】
   日時:日曜日午後
 滞在時間:14:30~16:00 
 混雑状況:あまり混雑もなくゆったり見られました。
      ただ階段の昇り降りはご注意を。
感染症対策:入口での手指の消毒がありました。
 写真撮影:可

大正ロマンの魅力は
・和と洋の絶妙なミックス加減。
・新しいものがどんどん入ってくるワクワク感。
・女性がイキイキとしている。
といった点にあると思うのですが、
ツボを押さえた内容で最高でした!

「百段階段」はホテル雅叙園東京の中の建物で、
様々な企画展が行われているそうです。
初めて訪れたのですが、建物自体の超豪華仕様に圧倒されました。
螺鈿細工のエレベーター、天井と欄干には
当時の絵師が装飾を施しているなどいたるところに
美意識が巡らされていました。

名物の99段の階段(なぜ百でないかは諸説あるそうです)を
昇りながら途中で各部屋の展示を見て回るという趣向で
高揚感があります。部屋ごとにテーマがあり、
◆大正ロマンルーム~旅の始まり~
◆百貨店ワルツ
◆大正ロマン喫茶室
◆竹下夢二
◆明治・大正・昭和のガラス
◆旧目黒雅叙園アーカイブ
という構成でした。

マツオヒロミさんの「百貨店ワルツ」のコーナー。
華やかなイラストと黎明期の百貨店のフロア構成を
模した展示で当時の人々のワクワク感を追体験できました。

続いて「竹下夢二」のコーナー。竹下夢二というと
ザ・大正ロマンという感じで美人画のイメージが
強いのですが、子供向け雑誌の挿絵や楽譜の表紙など
多才なところを知ることができました。
(現代の楽譜はイラスト入りのものは少ないように思うのですが、
 弾き手のイメージを限定させないためでしょうか。)

当時をしのばせるアイテムとして化粧雑貨、ガラスの器、
ランプなども展示されていました。現代の個人の作家による
作品も素晴らしかったのですが、創業100年(前後)を誇る
企業による出展が印象に残りました。当時珍しかったもの、
あるいは日本の伝統工芸に西洋の要素を取り入れたものを
試行錯誤して作り今も第一人者なのですが、こういった企業の
開拓精神が現代の日本人の日常生活につながっているんだな~と
感慨深いものがありました。
特にPILOTのインクは「インクってインクそのものが美しいんだな」と
感激しました。「花筏」、「紫陽花」など和を意識した
商品名もきれいです。

一通り展示を見終わったらカフェコーナーへ。
こちらもステンドグラスが飾られていて、いつまでも居たくなります。
濃いめのアイスコーヒーもバームクーヘンも美味しかったです。
当時の最先端の組み合わせだったのでしょうか。

グッズコーナーで竹下夢二グッズだと
思って手に取ったものが実は小林かいちグッズでした。
小林かいちは和田彩花さんの「乙女の絵画案内」という
本で知って気になっていたのですが、
非常におしゃれでまとめ買いしてしまいました。
ここで巡り合えるとは(笑)。

理屈抜きで華やかな世界に浸ることができる
素晴らしいイベントでした!

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