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独身だからって、子どもがいないからって!っていら立ってばかりいた私を変えた、母の言葉

若いころ、産休補助に育休補助にと負われていたことがありました。当時、独身だった私は、若いから、子どもがいないという理由から、仕事を振られたり、残業が多い仕事ばかり持ってこられて余裕なんてない!という時期がありました。

それが、数年続いたので、「これは結婚して、家族を持つまでの辛抱ってこと??」と不満は募るばかり。

「人員確保してよ!!!」といら立っってばかり (それは、今も時々・・・。政府が補助金とかだしてくれたらいいのに。雇用にもつながるのにとか・・・)。


仕事が増えただけでもイライラが止まらないのに、追い打ち掛けるようにやってくる、周囲からの


「いい人、いないの??」

「子ども早く作らないと、期限があるんだよ。」

「子どもって、お金かかるから、手当増えるといいのに。」

「いいなぁ、自分の時間たっぷりの独身。一人の時間が欲しいわ。」


実家の両親にも、不満ばかり言っていましたし、友人の出産祝いを喜ぶ半面、その後ろ側で頑張っているだろう、彼女の同僚の事を考えたりすると100%喜べない。

ある日、いつものように母に不満をぶつけていました。

「子どもがいないからって、何なの!?児童手当だって、独身だって負担してるのに、仕事も負担してるのに!!!!!!キーッ(怒)!!!!!」


「気持ちは分かるよ。今の時代は、いいねぇ。お母さんは、アンタが産まれて、職場に戻ったら段ボール渡されたよ。」


「・・・。」


「時代が違うけどね。もし、家族持っている人は偉い!的なことをいう人がいたら、自分にいいなさい。心の中で、自分によ!私だって、将来に貢献してるのよって。家族とか子育ては、偉いとか頑張っている、応援しなきゃってイメージばかりが広がって、グッと飲み込んじゃうけど、その後ろには、あんたみたいなのもいるってこと。アンタみたいなのも、いないといけないのよ。子どもが未来を創るのは、事実。だからって、産んだ人とか家族持っている人だけが偉いんじゃないの。サポーターのアンタも、偉いの!恐縮しちゃ、ダメ!3人育てた私が言うんだから!」


「・・・。・・・。」


「任せて!私頑張るから!しっかり、立派に育ててよ!って思うとか?(笑)」


そして、現在。あれから約20年。

今では、仕事上で様々な家族や子ども達と関わる中、私が抱えている難病のことを考えると、やはり子どもを持つ勇気がなく、パートナーと二人です。

今だって、産休に育休、家族がいる同僚の補助、やっぱり請け負います。でも、あの時のように不満は言いません。忙しくて大変になりますが、むしろ、気持ちよく引き受けています。私は、未来に貢献してないってわけじゃないって思えるから。

きっと、お互い様。

子どもがいないから、家族を持っていないからって負い目を感じることないって、思える自分でいたいから。


現在の母

「アンタみたいな子どもも大事ね。融通利くしね。明日、病院お願いしていい?」


「お願いが・・・。急に仕事が入ってしまって。お父さんとお母さんも別件あるみたいで・・・。お願いしていい?」


私、もちろん、引き受けますよ!私ができることだもの。


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