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story 高校退学
高校生活初の夏休みも明けとうとう2学期突入だ。
夏休み気分がなかなか抜けず最初の1週間はほとんど学校へは行かず遊び回っていた。流石に親に説教を食らってしまい、髪を黒染めして2週目の月曜から学校に行った。
2学期は夏休みの反動で学校が全然楽しくなかった。
亜登夢と宮下も遅刻して3限から登校してきた。授業中も爆睡して時間が過ぎていた。笑 4限目になり全く身が入ってないのを数学の先生が気付いたのか「やる気ないなら出てけ」と言われたので素直に出ていき早退した笑
この時期、遊びにとにかく夢中だった俺は学校よりも遊びが優先になってしまっていた。
こんな感じで俺は高校1年の10月、退学処分となる。学年3番目クラスで最初の退学者となった。
原因は教師に対する反抗と暴行。教師と口論になる事が度々あり、バカだった俺は収まり付かず殴ってしまった。
「お前みたいな奴がこの学校にいちゃいけない」言われて当然だが当時ナイーブな年頃だった俺の心には響いた。気付いたら殴っていた。
人生で初めて教師を殴った経験は決して気持ちの良いものではなく複雑な感情だった。
もちろんその日に母親が呼び出され校長室で退学届を提出しその日に退学。同時に今後一切立ち入り禁止で文化祭にも来るなという約束付き。
家に帰ると母親からは怒られ夜に家族会議が行われた。家族全員正座させられ爺ちゃんに説教された。
忘れる事ない高校退学のストーリー。俺は誰よりも厳格な爺ちゃんが1番怖い。笑
退学になった翌日さっそく俺は髪の毛を茶金メッシュに染めた。髪型を変えようと伸ばしていた前髪を上げてオールバックのツーブロックにした。
これが当時の写真だ。念の為顔は隠させてもらう。笑
退学後また遊び回る日々に戻っていった。当時は遊びに本当に夢中だったと思う。そんな中彼女のミユに説得され仕事をしようと考えた。
退学1ヶ月後の11月半ばにようやく俺は働き始めた。
選んだ就職先は家から徒歩5分の所にあった解体屋だ。作業着はミユにも一緒に選んでもらいワークマンで黒のニッカを買って着ていくことにした。
1度は履いてみたかったダボダボのニッカポッカに心躍ったのを今でも覚えてる。ニッカポッカを履いただけで自分が強くなったような気持ち。分かる人には分かるはず笑
16歳にして社会人1年目。新たな俺のストーリーの幕開けだ。