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改めて感じる小売り店のすさまじさ


通販を始めて早一年。
何言ってんの、と思われるかもしれませんが、掛け値なしにそんなもんです。

最近まで避け続けて来たのは、単純にクレカを持っていなかったから。
だったら『代引きでいいじゃん』とはもやしも思います。
けれど、決済手続きが簡単であるメリットを捨ててまで、わざわざネットで買う気になれませんでした。
現物も見れませんし、勘違いで変な物買うリスクを思えば店頭で、となるのはもやし的には当然だったのです。
今になって思えば、結局ネットで調べて買うので手間は一緒なんですけどね。

さて、そうしてもやしの生活にクレカと通販が選択肢に入ってまいりました。
通販ってAmazonの倉庫のイメージですよね。
巨大な倉庫に置いてある品物を、人や機械がピックアップして梱包するあのイメージ。
小売りと違って店舗の家賃や人件費が集約され、スケールメリットを存分に発揮します。
また、メーカーから通販会社の倉庫へ直送すれば、中間コストを省くこともできますよね。
ネット通販ってとにかく安いイメージがあるのは、様々な労力を省いているからでしょうね。
実際に基本的に安いですし。

特に家電や家具になると、随分とネットの方が格安な傾向ですね。
高額な商品は販売店が提供している、サービスのほとんどが利用できないので割安なのでしょう。
そういえば品物ではありませんが、保険や金融商品なんかも人件費が掛からないので安いですよね。
また、どんな物でも注文すれば家まで届けてくれるのも大きな利点です。


しかしもやしは気付いてしまいました。
小売店に置いてある一般的な製品は、ほとんど変わらないばかりか、何ならちょっと価格の高いものも多いのです。
特に食料品、住居消耗品・雑貨などの小物類は顕著で、大量購入してもほとんど変わりません。
むしろ結局のところ小売り店の方が安いことが結構あります。
まぁ、ポイント還元などの独自サービスを織り交ぜればこの限りではありませんが。

ともあれ、この価格差ほぼ間違いなく『送料』の関係です。
先ほど挙げたように、通販では倉庫の出荷までは非常に安価に抑えられます。
何ならメーカーが個人宅まで直接配送してくれるので、中間の管理コストは最低でしょう。

ここまでは大量の処理を一括で行っていたためのコストカットでした。
けれど、これまでの真逆である、個人宅という最小単位にまで細分化された輸送はそうはいきません。
そうした最大化された要望に対応するには、膨大なコストが掛かります。

対する小売店では、店舗で販売するまでのコストは通販とは比べるまでもありません。
けれど、消費者は購入時点で利用できる即時性は通販で真似することは不可能です。
目の前に商品があるわけではないですからね。
また、倉庫では必要だったピックアップ作業は、消費者自身が行うため不要です。
しかも基本的にお持ち帰りするので、店舗から先の輸送費も掛かりません。
大型家電や家具は、店頭で買っても個人宅への輸送や設置が発生するので、大きな価格差が生まれてしまうのでしょうね。

こうして考えてみると、掛かるコストの順番が違うだけなのだと感心させれます。
物流の全体像から仕組みを再構築してみるなんてのも面白そうですよね。

ともあれ、これまで実家暮らしのもやしは、一人暮らしするまで食材も消耗品も揃っていました。
当然のことながら、こうしたお店に入る頻度も随分と少なかったのです。何の気なしに『ネット最安値』を検索していたものの、ふとしたきっかけスーパーやドラッグストアの方が安いと気付かされました。
あの、巨大な倉庫を運用している通販会社と、同等以上の価格を実現しているって驚きですよね。

こうした多くの人の試行錯誤によって決められた価格に無頓着だったのだな、と今では反省します。
自分が価格決定することがないから余計かもしれませんね。
企業努力とはよく言ったもので、ちゃんと利益が出てるのかな、って心配になるほどです。
まぁ、同一品質であるならば、消費者は価格が安いに越したことはありません。
ただし購入の際には『一体どこで利益を取っているのだろう』と、一度考えてみた方が心が豊かになりそうですね。

ちなみに。
こうした通販だと割高な傾向のある商品を購入する際の心得は、

1:近場で手の届かない物にする(地域限定・取り寄せなど)
2:実店舗で買っても結局配送してもらうもの(大型家電・家具やケース売りペットボトルなど)
3:期間を気にせず大量に買えるもの(トイレット・ティシュペーパー、米など)

この辺りがお勧めですが……目新しいものはないかもしれませんね。
そうそう、『ポイントバックや期間限定値引き』などの特売品はあえて省いています。
確かに掘り出し物があるかもしれませんが、実店舗の価格って基本的に手元にありません。
また、大量購入しなくては価格的に損する場合が多く、比較する手間と時間が勿体ないんですよね。
なにせ大量購入する際は、通販の注文量を店頭価格で割ったり掛けたりして比較しないといけませんからね。
もやしのように商品を見ているのが楽しいならいいですが、買い過ぎにはご注意を!

#通販の心得 #QOL向上 #楽しいお買い物 #価格決定 #流通

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