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初めましてもやしです
というわけで、note初投稿になります。
このサービスを知ったのは約一年前。
ストールを巻いて京都の町を歩いた覚えがあるので冬の時期だったと思います。
その日は仲間だと思っていたある作家に「京都に美味しい牛タンの店があるから行こうぜ」と誘われ、好奇心旺盛なもやしはホイホイとついて行ったのが始まりです。
何だかんだと地元から京都まで約二時間ほど。
そこまでして食べたい牛タンとは一体いかなるものなのか……。
食道楽を自負するもやしはワクワクと胸を躍らせつつも、随分と長い距離を不思議に思っていた記憶が鮮明に残っております。
そうしてもやしが乗るとなぜか渋滞に陥らないジンクスが発動する作家仲間の車で順調に京都に到着したわけです。
京都まで行ったのですから軽く観光と思いきや、まずは昼食の牛タンからスタートです。
ボリューム、よし。味、よし。値段、手頃。
ボリューミーな定食に加え、サイドメニューマシマシで頼んで舌鼓を打ち、大満足です。
そこで知らされる新たな情報――
「この後、他の作家とも合流するから」
この場面で言うことか、と目が点になるもやしは「誰が来るの?」と問うのは自然な流れでしょう。
しかし何故だか濁される。これは一体どういうことか……まさかもやし『が』苦手な相手か。それとももやし『を』苦手な相手か。
どちらに転んでも益はありません。気まずくなるだけですから。
あれやこれやと聞き出していけば、時間とともに少しずつ情報が与えられていきます。
しかし誰も彼もがもやしの見知った相手ばかり。これには安心感よりも隠していたことに何を企んでいるんだと不安が募っていきました。
とはいえ、メンバー的にもそこまで悪いことにはならないだろうと高を括っていると、どうにも見覚えのある地域に足を踏み入れました。
いやいや、まさか……そんなはずは……ちょっと待てよ。嘘だろ? え、そうなの? 違うよね? ほら、心の準備とか、さっ!!
そんな内心、そして言葉とは裏腹に、ずんずんと進む先は、やはり過去に一度参加したラジオの公開録音の会場でした。
遂にネタバラしされた時に付け加えられたのは、「全然気付かないから面白過ぎた」というもの。
おのれ……延野め……。おっと勢いで名前が出てしまいました。仮名Aということで進めましょう。
もとより参加するには遠すぎるというのが大きな理由です。ここまで来てしまえば仕方ありません。参加しますとも!
とはいえ、丸一日ほども騙されていたわけで、延々と文句はたれ流していましたが、仮名Aさんはむしろ楽し気な目でもやしを見ていましたよ。
違った。普通に「ドッキリ成功を味わえるからもっと言え」なんて高笑いしていましたね。なんといい性格をしているんでしょうか。
そうして会場に着いて早々、責任者の方にあえて『作家の』とつけて紹介されました。
一般のお客様で参加する予定が、一瞬で崩れ去った瞬間です。
そしてこの紹介に乗り気になったのが責任者の方で、前のめりに「それでは作家側で参加ですね」と巻き添えが決定してしまう事態に。
最初から完全に狙っていたのでしょう。本当に度し難い……。
というより『作家側で』とはどういうことか。
よくよく聞いていくと、どうやら『ラジオの公開収録中にステージに上がり、与えたられた持ち時間でリレー小説を書く』というイベントのようなのです。
さて、ここでもやしに問題です。
Q1.過去にリレー小説を書いたことがあるでしょうか?
A1.初めてです
Q2.ステージ上で書いたことは?
A2.ありません
Q3.今日は『どうやって』連れてこられたの?
A3.牛タンに釣られて……
Q4.よし、問題ないな!
A4.あるに決まってんだろ!!
というようなやり取りを経て、飛び入り参加者へと昇格(?)することになりました。謎です。道場破りでももう少し心の準備とかありそうです。
ちなみに今まで参加した作家の中で『一番何も知らずに来たやつ』というどう受け取っていいかわからない称号をいただきました。
ついでに『京都に牛タン食べに来たらラジオの公開収録で小説書かされた』という話も出回り、もやしいためなんて名前と相まって、完全によくわからない人になっていました。
さて、前置きが長くなってしまいましたがnoteの出会いはここからです。
もやしは思い立った時に書き始め、何かあれば見直し、また書き足しという風に、創作のペースかなり遅い部類に入ります。
書きたいシーンのために全体を描いていくので、様々な微調整が必要なんですよね。
ここでお気付きの通り、時間制限がある時点でどうにもならず、しかもリレーとなれば人の話の続きです。
落ち着かない場所で書くどころか、人の目を集めるステージ上という謎のアウェー演出。
そして極めつけが執筆環境……普段Windowsを使用しているのに、マックブックとnote! ようやく出てきましたね!
そんな状況なのでショートカットもわからず、入力規則も不明。右往左往している内に時間は削られ、前の人が書いた話も一向に頭に入ってこない……。
そうして初めて書いたリレー小説はただの中継ぎ。少し深掘りしただけで話の展開がない物足りないもの。
その反面、メンタルは整わず、スキルすら伴ってないのに、何とか絞り出したなって褒めてやりたい自分的には満足のいくものでした。
無理強いというのは少し言葉は悪いですが、殻を破るにはチャレンジしかないんだろうな、と思わされる体験でしたね。
あの短時間で少しばかり育った気さえしましたから。まぁ、もうしたくありませんが……。
そんな風に良し悪しのわかれるnoteというプラットフォームとの出会いから約一年。
今まであまり接する機会はありませんでしたが、ふと小説以外でも発信する場所はないかと探してここに流れて来た次第です。
はてさて、もやしはどのように活用できるのか。自分でも少しばかり楽しみになっています。
今後ともよろしくお願いしますね。