極上タンのお店【焼肉CHING (チング)】
焼肉と言えばなんでしょうか?
ハラミ、カルビ、バラ、ロース、ヒレと様々な部位がありますよね。
珍しいハネシタ、ミスジ、ヒウチや、内臓系のホルモンも捨てがたい。
そして何と言っても牛タンでしょう。
今回はこのタンが絶品な、それもあんまり広めたくないくらい大好きなお店をご紹介。
1:まずはメニューを開陳
さて、冒頭からあんなに激推ししていたタンは左上の一角に。
塩タンが一人前1100円、ネギ塩タン・ネギ塩バタータンは1200円となかなかにいいお値段。
これだけ見たら「高いんだから当たり前でしょ!」と言われてしまいかねない。
だからいきなり行くぜ、よく見るんだッ!!
見よ、この厚みを。色を。数を。風格を。
ちょこんとお行儀よく少量載っているわけではなく、皿一杯に広げられた厚切りのタンが一人前。
何なら皿からはみ出るほど盛られています。こうなると俄然、目の色が変わってきますよね!
鉄板に乗せるのは二、三枚まで。いや、だってなかなかのサイズですからね。
表面をサッと炙り、表面に浮き出た肉汁をこぼさぬように二つに畳んで口の中へ。
豊潤な肉の旨味が広がり、爽やかなレモンの香りと、それらを引き締めるような塩気が舌を踊る。
厚みがザクザクと確かな歯ごたえを返すタンを噛みしめる度に、内包していた肉汁を口の中に溢れさせていく。
ただ一言、
――うんまい
無言でこの味を噛みしめる……が、この幸せも長くは続かない。
あの美味しさを体現していた歯ごたえや、溢れ出していた肉汁はいつの間にか口から消えている。
まさに雲隠れ。舌で探すも遅く、すでに喉を通って胃袋に落ちた後。目の色を変えて次の一枚を鉄板に乗せるのであった……。
という、小説の一説が頭に浮かぶくらい衝撃的な出会い。
さっぱりした味付けなのに、恐ろしく後を引く。あんなにもあったタンはまたたたく間に皿から消えていってしまう。
もう一枚頼みたいのを我慢して、次は普通のお肉です。
2:驚異の盛り合わせ
メニューを思い出してください。
野菜付きでハラミ、ロース、バラの三種類の肉が乗ってくると書かれた『盛り合わせ』ってありましたね?
お得感山盛りやな! というわけで、頼んで出てきたのがこやつですッ!
ちょっ!? 焼き台よりも背の高い盛り合わせが来るのは想定外やで!!
なすび、ピーマン、玉ねぎ、にんじん、えのき、コーンに……隠れた背後にもやしとキャベツ。
馬鹿みたいな野菜が来ちまったぜ。そして野菜だけでなく、隙間から垣間見えるお肉が鮮やかな赤色を提供しています!
……これで2300円か。何というリーズナブル感。一人で頼んだらこれだけで満腹になっちゃうよ!
野菜のコメントはいりませんよね? あ、もちろんみずみずしくて美味しかったですよ!
焼肉食べに来たのに「やたらベジタブル!」とか思いながらむしゃむしゃ食べていましたが。
さて、上を除けば部位的にはマックスの三種類。
肉の種類が少なめだなーとか失礼なこと考えていましたが、食べに行った焼肉を思い返せば結局頼むのってこの三種ですよね。
厳選されてる! ちなみに一皿ずつ頼んだ場合はこちら。
タンの皿と同じヤツに載ってくるやん?!
普通は値段に合わせて盛る量とか皿のサイズ変わったりするよね……?
けれどこのお店は逆で、サイズに値段を付けているから上が付くか付かないかで倍くらい違うんだな、と戦慄。
一般的なお店で出てくる上って大体1000円以上だと思うんですが、出てくる量が3~4倍くらいだと思うと……やっぱり安い!?
炙るように火を通して両面を焼いてペロリ。
食感の強いハラミから出る肉汁や、バラのあまい脂、ロースの締まった肉質に舌鼓。
とはいえ、頼むときは息巻いて選ぶのですが、出てきた肉を見分ける能力は皆無です!
美味しい以外の表現が必要か? というくらい焼き台に乗せては口に運ぶ作業が繰り返される。
3:サイドメニュー
とはいえ肉ばかり食べてもしんどい。
ここいらでサイドメニューとしゃれこみましょう。
珍しくメニュー表がありますが、この二つだけなので撮りやすかったのはある。
さっきも思ったけれど、ほんとにこのお店は欲しい物が厳選されてるから選ぶ苦労もさほどありません。
さぁ、まずは『ワカ玉スープ』! 肉の脂を洗い流してくれます!
ここで超絶品だったメニューをご紹介。
それがこちら『明太子キムチ』です。
これね。単なる明太子をほぐしただけに見えますが、それよりもさらに辛味が強く、ものすごーく後を引く癖のある深みが特徴。
ご飯に乗せるだけで一品に昇格し、かっ食らえば幸せ一直線。だがもやしは小癪にも焼肉の際はご飯を食べないことにしているのです。
意志の柔軟性で名を馳せているが長い葛藤の末、この『明太子キムチ』の誘惑に屈して頼んでしまう絶品加減をどう訴えればいいのだろうか……。
これ売り出してくれたら行く度にお持ち帰りするんだけどなぁ。なんなのこれ。中毒性ありすぎじゃない?
さて、定番のユッケも頼んでいます。
ユッケジャンの仄かな甘辛さにさらなる肉の甘味が重なるあの味わいが口に広がる。
うっわー。もうこれどんぶり一杯食べたい! って思う今日この頃。あの感動をもう一度!
それにしてもよく見ると皿のサイズが『明太子キムチ』と同じですね。
なるほど、こちらも皿のサイズに対する値付けしているわけですか。
4:〆の一品
最後はもちろん――!
ネギ塩タン、ですね!
うそやん?! って言った人手を上げて!
そうですね、確かに十分食べただろ、って感じるでしょう。
実際あの厚みや他のメニューからも十分な満腹感を得られるのは間違いない。
けれど待ってほしい。今一度考えてみるんだ。
このまま帰って、本当に満足できるのか、と。思い残すことはないのか、と。
塩タンとネギ塩タンの違いはネギが乗っているかいないか、値段が100円高くなるかどうか。
なんてメニュー表見て侮っていてはいけません。そういう問題ではないんだよ!!
ネギ塩が乗ったタンを鉄板に乗せ、片面に火が入った段階で半分に折りたたむ。
これで間に挟まったネギ塩が蒸されて少ししんなりとなる。
後はそのままぺろりと口に放り込めば……!!
んんま---!
思わず叫びたくなるほどのクオリティ。
これ、鉄板で焼いて巻いただけなんだぜ……? なんて言い方はお店に失礼かもしれませんね
ネギ好きもやしは『ネギ塩タン』激推しするわけですが、それでも『塩タン』を頼んでしまうくらい味わいが違います。
さーって、最後の最後までタンの話ばかり。
申し訳ねぇ。他も美味しいのですが、どうにもタンに目が向いてしまう。
それほど突出したタンの味をご賞味あれ!
しかしどうしてこんなに美味しいお店の情報がネット上にないんだろう……?
参考までにお店の情報を掲載しておきます。
(※正確な情報が必要な場合は直接店舗にお問い合わせください)
店舗名:焼肉CHING (チング)
住所:和歌山県岩出市湯窪43-1
電話番号:080-2489-3983
営業時間:17時~23時
定休日:水曜日
公式SNS
Facebook
https://ja-jp.facebook.com/yakinikuching/
何かご要望やおすすめのお店がありましたら教えて下さいね!
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