【音楽チャート】Tyler, The Creator, Frank Ocean, 坂本龍一… #008 脱字コミュニケーションリスナーが聴いてる音楽TOP5
どうも、リサフランクです。
もこみが忙し天手古舞でテンヤ・ワンヤな感じになっているらしいので今回は僕が書きます。
覚悟しろ!!!!
うおお、うおおお!
𝑩𝑬𝑨𝑹(熊)
リスナーのみなさまが今どんな音楽を聴いているのかのデータを、ポッドキャストの更新に合わせて隔週で公開していきます。
前回はコチラ。
#008 第8回配信後
第8回エピソード「国立民族学博物館とアークティック・モンキーズ」配信後(2023年4月23日時点)のトップ5は以下の通りです。
1.タイラー・ザ・クリエイター(⬆)
2.フランク・オーシャン(🆕)
3.坂本龍一(🆕)
4.ケンドリック・ラマー(🆕)
5.JPEGMAFIA(⬇)
コメント
1位:タイラー・ザ・クリエイター
タイラー・ザ・クリエイターかい?彼はね、僕がSOUL'd OUT以外のラップミュージックをほぼ知らなかった時期に聴いていた数少ないUSラッパーの一人さ。
2019年、Apple Music歴が半年にも満たないくらいの頃。僕はそれまで聴いてこなかったような音楽に触れてみたかったから、「見つける」の欄を探って色々な作品を聴いた。半分以上は意味不明だったよ、そもそもあの頃の僕はリアルタイムの音楽を邦ロック以外まともに聴いていなかったからね。でも、そんな中でしっくりきたアルバムが数枚あった。それがビリー・アイリッシュの『WHEN WE ALL FALL ASLEEP, WHERE DO WE GO?』、トラヴィス・スコットの『ASTROWORLD』、そしてタイラー・ザ・クリエイターの『IGOR』だ。
『IGOR』には色々なことを教わったな。当時の僕はマーヴィン・ゲイ以外のR&Bをまともに聴いたことがなかったけど、この出会いをきっかけにフランク・オーシャンやソランジュを知った。Lo-Fiサウンドなるものに意識的になったのもこれが初めてだったかもしれない。
ジャケットの色合いも素晴らしい。こういうピンク大好きだ。KIRINJI「killer tune kills me」のシングルやBLACKPINK諸作も同じ理由で気に入ってるよ。
この文章を書きながら改めて「EARFQUAKE」を聴いたらやっぱり名曲だった。余談だけど、僕は2020年末あたりまで、この曲のボーカルは彼本人が務めているものだと思っていた。無理はないよね、客演という文化を知らない人間が聴いたら普通はそうなるでしょ。
で、歌ってはないってことを知った時、じゃあ曲の中間でラップをしているのがタイラーなんだなって思った。それがプレイボーイ・カーティだと分かったのはその2ヶ月後。いやに空の青い日だった。
【アルバム】Tyler, The Creator『IGOR』(Columbia)2019年5月17日リリース
2位:フランク・オーシャン
フランク・オーシャンっていいよな。まず名前がいいよ。オーシャン(Ocean)っていうのは西洋の言葉で「大洋」を表すらしい。それを聞いた時、すごく彼らしいって思ったね。
彼の数少ないスタジオ・アルバムの中で僕が最も好きなのは『channel ORANGE』で、その次が『Blonde』だ。だから今回は後者の方の話をしよう。
先ほど書いた通り、僕はタイラーをきっかけにフランク・オーシャンを知った。そして最初に聴いたのは『Blonde』だった。「必聴アルバム」って書いてあったからね。でもその時はあまり良さが分からなかったというのが正直なところだ。いまになって考えてみると衝撃的だよ、こんなに唯一無二の大名盤なのになんでそれに気付けなかったのかって。
その時、脳内で高校時代の僕が言う。
「しょうがないじゃないか。なんせマーヴィン・ゲイ以外のR&Bをまともに聴いたことがないんだから、それが唯一無二の音楽だってことも分かりようにない。」
それもそうだ。しょうがないことだったんだな。
それはさておき、僕がこのアルバムの収録曲で一番好きなのは「Pink + White」だ。良さが分からなかったあの時もこの曲だけはピンと来てた気がする。実際、収録曲の中では最もポップな構成をしているんじゃないか。純粋にメロが好みでもある。
あとこれは重要な点だけど、曲名に「ピンク」って入ってるのもいいよな。僕はこの色が大好きなんだが、同じ理由でKIRINJI「killer tune kills me」のシングルやBLACKPINK諸作も気に入っている。
【アルバム】Frank Ocean『Blonde』(Boys Don't Cry)2016年8月20日リリース
3位:坂本龍一
飯島真理というアーティストをご存知だろうか。全然マイナーではないのだが、かといって超有名なわけではないので知らない人もぼちぼちいるだろう。ということで、まずは彼女の特殊な経歴について超簡潔に紹介したい。
飯島真理はシンガーソングライターでありながら、1982年から放送された大人気SFアニメ『超時空要塞マクロス』にメインヒロインのリン・ミンメイ役として出演したことで知られる。作中において印象的に用いられた劇場版主題歌「愛・おぼえていますか」は週間オリコンチャートで7位を記録。今では元祖アイドル声優として扱われることもあり、とにかくオタクカルチャーを語る上で重要な人物のひとりでもある。
そんな飯島真理が1983年にリリースした1stアルバム『Rosé』を聴いてみると、これが抜群に良い。意表を突きつつもポップに着地するメロディー、「まりン」という曲名に代表される独特の言語感覚、そしてそれを乗りこなすキュートな歌声。明らかに実力派であることが伺える。こんなに良い曲と詞が書ける人なのに、加藤和彦・安井かずみに提供された「愛・おぼえていますか」が一番の有名曲なのはもったいないかもしれない(もちろんこれはこれで屈指の名曲ではあるのだが)。とはいえ、シティポップやテクノ歌謡を好んで聴く音楽リスナーなどからは高く評価されているので、届くべき人にはしっかり届いているだろう。
しかしこのアルバム、アレンジャーの活躍も凄まじい。「ひみつの扉」のサウンドとか特にかっこよすぎる。いったい誰の仕事だろうか。
坂本龍一!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
そう、坂本龍一が全曲プロデュースしているのだ。どおりで物凄いことになっていると思った。この衝撃を受けて以降、坂本龍一関連の作品で一番好きなのは何かと問われると、ソロ作品でもYMO作品でもなく真っ先に『Rosé』が思い浮かぶ。先々月、彼は惜しくも帰らぬ人となってしまったが、今後も僕は予期せぬところでその偉大な足跡を辿ることになるんだろうな。
それにしてもこのアルバムジャケット、色が良い。ピンクは好きだ。同じ理由でKIRINJI「killer tune kills me」のシングルやBLACKPINK諸作も気に入っている。
【アルバム】飯島真理『Rosé』(Victor)1983年9月21日リリース
4位:ケンドリック・ラマー
ケンドリック・ラマーってスゴスギック・ラマーだよな。
これについての異論を認めることはできない。事実は事実としてしっかり受け入れるべきなんだ。
僕が彼の曲で一番好きなのは「The Heart Part 5」だね。この理由としては、R&Bで唯一まともに聴いていたマーヴィン・ゲイの楽曲「I Want You」がサンプリングされているというのもあるし、とにかくラップスタイルが死ぬほどかっこいいというのもある。そして何より、ブラックカルチャーにおける暴力や憎しみの連鎖を嘆きながらも赦しを与えようとするリリックに強く胸を打たれた。
それ故に、これが『Mr. Morale & The Big Steppers』に収録されていないということを知った時は思わず椅子から転げ落ちたね。そして僕はこう言った。「どういう了見だい?」ってね。
でも冷静に考えたら確かにあの曲は単体で完結してなんぼなものなので入れようにないよな、と思った。どう頑張っても浮いてしまうというか。先行公開曲が収録されないパターンってなかなかないけど、これに関しては英断かもしれない。
それから2~3週間くらい経った日、僕はSpotifyでまた『Mr. Morale & The Big Steppers』を聴こうと思って、アルバム画面を開いた。そして「United In Grief」を再生し、ピアノのデン♪デン♪デン♪デン♪デーデン♪に合わせて大きめに頷く遊びをしながら画面をスクロールしたら、なんと一番最後に「The Heart Part 5」が収録されてあった。これを見て、僕は思わず椅子から転げ落ちたんだ。そして言った。「どういう了見だい?」ってね。
【シングル】Kendrick Lamar「The Heart Part 5」(Top Dawg Entertainment)2022年5月8日リリース
5位:JPEGMAFIA
ジェイペグマフィアとは話したことがないけど、きっと良いやつだよ。その根拠となるのが先々月にダニー・ブラウンと共同でリリースしたアルバム『SCARING THE HOES』の収録曲。9曲目に入っている「Kingdom Hearts Key」で、なんと日本の大人気声優/歌手である坂本真綾の楽曲「約束はいらない」がサンプリングされているのだ。曲名も"キングダム ハーツ"(スクエア・エニックスによる名作RPGシリーズ)だし、おそらく良いやつなんじゃないかな。
「約束はいらない」は坂本真綾が1996年に初めてリリースしたシングルのタイトル曲である。これはサンライズ制作のアニメ『天空のエスカフローネ』の主題歌でもある。
彼女の初期作品は菅野よう子がプロデュースしており、この曲もその例に漏れない。爽快なアレンジに安定しつつも初々しさのある歌声が乗っかり、なんとも冒険心を掻き立てられる一曲になっている。
ジェイペグマフィアはなんでこの曲を知っていたんだろう。なんにしてもインターネット万歳!
【シングル】坂本真綾『約束はいらない』(Victor)1996年4月24日リリース
【参考】
自分の気持ち
【ライター】
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