名著『友だち幻想』からコミュニケーションと言葉について考える(feat. 甲本ヒロトの名言)#0003
も:脱字コミュニケーションと題して喋っていきます。もこみと申します。
リ:リサフランクです。よろしくお願いします。
本編
イントロダクション
も:今回で3回目だね。
リ:素晴らしい!3回は録りたかったですね。最低限。
も:あ、その感じ?
リ:何回いけるか分かんないから。とにかく最低ラインを超えましたね。
も:そうだね、3回超えればね。
リ:三日坊主って言うじゃないですか。超えました、それを。
も:は、このまま第4回第5回と…第何回まで続くかな?
リ:第7回とかまでですかね。
も:うお、志が低い!!(笑)話が違うぞという感じなんですけど、まあ割とずっと続けていけたらなと。
リ:そうだね、もう一生。
も:一生…??一生の場合は何回なんだろうね。
リ:一生の場合はとんでもない数になるだろうけど。
も:今は2週間に1回じゃん。これ仮にさ、1週間に1回だとして、1年に53回。
リ:そんくらいだね。
も:50回でいいや。50回として。平均年齢が80歳だから…あと60年やるとしても3000回とかでしょう?そのうちの第3回だと考えると、まだまだだね。
リ:たぶん最後の方…第3060回とかの収録に関しては、片方が入院してるところにコンデンサーマイク持ってって、その病院で収録といったようなかたちの回も今後出てくると思いますけれども。
も:そうなったらアツいですね。じゃあ、3000回目指して頑張ろうということで。
リ:はい。
も:これまで1回2回は、映画とアニメと互いに持ち寄ってきたんですけど、今回ちょっと僕が持ち込んだのは新書ですね。
リ:新書。
も:『友だち幻想』っていう。
「友だち幻想」
リ:『友だち幻想』、含みがあるタイトルだね。
も:うんうん。副題が「人と人の〈つながり〉を考える」っていう本なのね。内容を超簡単に説明すると、「友だちは幻想だ」みたいな雑な話ではなくて、新しい言葉とか概念を導入して人間関係を色々検討していく本なんですよね。一般に「友だちみんな仲良くしよう」みたいなことが言われてはいるけど、それって本当にそうなの?っていう。仲良くすることは別に必須じゃないよね。たまたまクラス30人一緒になっただけだし。ざっくりとそんな話です。
リ:その通り。
も:大雑把に言うとそういうことね。で、ちょっと突然なんですけど、甲本ヒロト。
リ:甲本ヒロトね。
も:知ってるか?甲本ヒロトを。
リ:あれですよね。クロマニヨンズの。
も:はい、そうです。ブルーハーツ、ハイロウズ、クロマニヨンズ。
リ:あ、ブルーハーツっていうバンドにもいたんだ!知らなかった。
も:…え、マジで?
リ:ウソです。
も:ウソか!やめろよ、ノリが分かんないじゃないか!(笑)
リ:(笑)
も:話を戻して、彼は僕が一番好きなミュージシャンですね。もう本当にずっと好きなんですけど。このヒロトの名言としてね、ツイッターとかで年1ぐらいでバズっている発言があります。これ見るの何回目だ?みたいなのあるじゃん?
リ:定期的にバズるやつね。
も:そう。「学校に居場所がない子供達に何か言ってあげられることってありますか」っていう質問がヒロトにされたわけです。で、それに対しての解答がこれ。
も:まあこれはラジオ番組が出典らしいので正確な引用ではないのかもだけど、大事なのはそのクラスメイトになったところで、別に友達じゃないよということ。
リ:ふむふむ。
も:まあ仲良くしなくてもいいから、とりあえず平和に共存していこう。そういう練習をするのが学校なんじゃないのか。だから友達なんかいなくてもいいんだよという答えですね。
リ:はい。ツイッターでもう10回くらい見たね。
も:(笑)。そうね、これは本当に何回もバズってるね。
リ:ベストセラーツイート。
も:ベストセラーツイート…?(笑)
リ:明石家さんまが「アイドルは毎回遠いところからファンが来てくれてるんだから、恋愛なんてしちゃいかん」みたいに言ってるやつが毎回アイドルの熱愛報道が出た時に回ってきますけど、そういう感じですよね。
も:それちょっとあんま見たことないです。
リ:あ、じゃあ明石家さんまのツイートに関してはベストセラーではないですね…。
も:見えてる世界が違うのかな。
リ:その可能性がありますね。
も:どうなんですかね。まあ僕の言いたいことは、このヒロトの答えって、この『友だち幻想』っていう本に出てくる内容とかなり被ってるんだよねってことでした。ヒロトの発言の方がずっと昔だとは思うんですが。
リ:うんうん。
も:『友だち幻想』では、人間関係を「ルール関係」と「フィーリング共有関係」という2つに分けて考えてるんですよね。それについては具体的な部分が気になった方はこの本を読んでいただければなと思うんですが、この考え方が”人と仲良くしなきゃいけないみたいなのは幻想なんだよ”っていう話に繋がっていくんですよね。そういう意味での「友だち幻想」なんだね。
リ:はい。もう、共存さえできれば。
も:そうですね。共存するっていうのが大事っていうか。仲良くできなくても別にいい、そもそも他者だし、という。そういうのが読むと色んなことが分かるかなと思います。
コミュニケーション阻害語とは
も:本の中で、「コミュニケーション阻害語」っていう話題が出てくるじゃないですか。
リ:はい、けっこう最後の方にね。
も:うん。これはどういう流れで出てくるのかっていうと、この「友だち幻想」とは何なのかっていうことを話す上でまず100ページくらい使って、今言った話みたいなことを解説するわけですね。で、いざ他者との関係をどうやって築いていくか、深めていくかっていう上で、言葉って一番接点になるわけじゃん。
リ:そうですよね。
も:そこでどういう言葉を使うのかっていうね。
リ:はい…
ーー部屋の外で救急車のサイレンが鳴り響いているーー
も:救急車が通っていますけども。
リ:負けないぞ。
も:負けないぞとは(笑)。コミュニケーションを深める上で邪魔になってしまうような言葉っていうのが、例として4つぐらいあげられてたね。まずじゃあそれをひとつひとつ上げていくと、最初に、①ムカつく・ウザイ 。
ーー未だに鳴り続けている救急車のサイレンーー
も:そもそもこの部屋が良くないのか。
リ:じゃあ、この部屋ムカつくね。
も:はい、この部屋ムカつきます。で、なぜこれが阻害語とされてしまうのかというと、これって単に本には「異質性を遮断してしまう」という風に書かれてるんですけど。
リ:異質性ですか。
も:うん。そもそも異質性って一体何かというと、そもそも自分と別の人間というのは完全なる「他者」であるっていうことね。見てる世界も違うし、考え方も違う。
リ:うんうん。
も:どんなに気が合う仲良しのひとであっても、どこまで行っても完全に別人ですからね。
リ:家族とかですらもね。
も:そう。だから、「違うんだ」っていうことをまずは理解しないといけない。で、さっきも言った”平和に共存していく”ってことを考えた時に、やっぱ気が合わない人っているわけですよ。あんま仲良くできないなみたいな。そういうのを異質性って呼べると思うんですが、ムカつく・ウザいっていうのはすごく反射的に、「あぁ、この人なんか違うわ」って感じでね。
リ:そうだね、切り捨てるというかね。
も:それってすごいいろんな可能性を捨ててしまっているというか。うんいう意味で「コミュニケーション阻害語」としてカウントされてるよってことですね。
リ:相手と自分が何か違うところがあった時に、”相手は何でそういうことを思うんだろう”みたいなことを考えずに、「ムカつく・ウザい」はそこで完結できてしまうから、阻害語として扱われてるわけですね。
も:うん。だから「コミュニケーションを深める」という意味ではあんまり良くない言葉というか。もちろんそれを使うなという意味ではないんだよね。反射的に使うのは良くないかもね、くらいの感じだね。
リ:はい。
も:で、次が、②ていうか ですね。
リ:ていうか。
も:僕ら、ポッドキャストを文字起こししてるじゃないですか。「ていうか」ってめっちゃ出てくるんだよね。(笑)
リ:僕たちは言葉でコミュニケーションを阻害しまくっている。
も:阻害しまくってるよ。「ていうか」ってよく言うじゃん。
リ:そうだね、言っちゃうね…。
も:この本の中では何で「ていうか」っていうのが阻害語としてカウントされているのかというと、阻害語としての阻害度は「ムカつく・ウザイ」よりかは低めなんだけど、結局コミュニケーションの深まりはあんまり期待してないような言葉になっているよねという。「ていうか」って相手の話をぶった切って自分の話をするテクニックじゃん。
リ:そうだね。禁じ手だよね、コミュニケーションの中では。
も:けど、表面上は会話は繋がってるから、コミュニケーション取れてる風になっちゃう。だから使い方に気を付けないといけないねっていうことですよね。「ていうか」さ、って言うよなあ…。
リ:ていうか寒くない?この部屋、みたいなね。(本当に寒い)
も:だから使い方次第、ということですね。ちゃんと元の話題に戻って来れればいいけどね。
リ:そうだね。
も:それでは、次。 ③超、カワイイ、ヤバい ですね。これがなぜ阻害語とされるのかはなんとなく分かると思うんですけど、こういう言葉を連発してると感受性が鈍っちゃうんじゃないかという指摘がされてるわけですね。
リ:それはもう、確かにとしか言いようがないですね。
も:うん、ヤバいって言う人は何でもかんでもヤバいって言うもんね。
リ:ヤバいね。
も:ヤバい。
リ:ほら。
も:(笑)。「ヤバい」は、僕らはめちゃくちゃ言うよね。
リ:めちゃくちゃ言ってるよ。僕、口癖「ヤバい」だよ。
も:ヤバいよ、それ。
リ:ほらね?(笑)
も:(笑)。まあ、そんな人たくさんいると思うんだけど、僕らが言いたいのは「ヤバい」を使うなとかじゃなくて。勘違いされたくないので例を挙げておくと、僕らSpotifyのリンクをツイートして聴いてる音楽をシェアしてるでしょ?
リ:はい。
も:で、「この曲ヤバい」とか「超良い」とか言うけど、それはそれで別に良くて。その使い方は阻害語ではないわけ。それとは別に、相手と会話してる中で「それ超ヤバいね」で終わらせちゃうっていうのはどうなんだってことだね。
リ:受け取り方の問題だよね、コミュニケーション内の。
も:そういう意味で阻害語って書いてあるんですね。で、あとこれが最後の阻害語ですけど、④キャラが被る、KY 。
リ:KYとな。
も:(笑)。これ2008年の本だから、ワードチョイスがちょっと古いんだよね。
リ:めちゃくちゃ懐かしいよ。僕、小学2年生くらいの時に友達から教えてもらった覚えがあるわ。もこみくんはどうだった?
も:僕も小学校で使ってる人がいて「なにそれ…?」って思ってた。まあ、そんな風にちょいちょい古い表現があるのですが、今でも全然読むに耐えうる本だと思うので読んでみてください。で、この「キャラがかぶる」ってさ、大学生が使うよね。
リ:使うよね、あれイヤだわ~!キャラが被るってさ、何だそれって思わん?
も:大学1、2年が使う言葉な気がしますよね。本にも、大学生の会話によく出るって書いてあるわ。
リ:なんなんだろう。何かそれぞれがそれぞれの役割にはまるうとしてるっていうかね。型があるというか。
も:誰かを意識して振る舞おうとしてるっていうのって辛いよなというね。キャラが被るって自分で言うならまだしも、他の人から「キャラ被ってんぞ」みたいなこと言われたらもう、首を絞めてしまうかもしれない。
リ:そうだよね(笑)。どうすりゃいいんだって感じの。
も:あ、でも本文にもね。「“キャラが被る・KY”は消費速度が速いので、すぐに古臭くなってしまうかもしれません」って書いてある。
リ:おお、鋭いね。この作者の方。
も:実際そうなったね。
現代の阻害語を考える
も:ということで阻害語は、「ムカつく・ウザイ」、「ていうか」、「超・カワイイ・ヤバい」、「キャラが被る・KY」。この4つ挙げられてますけど、じゃあ現代の阻害語って何か?っていうね。
リ:そうですね。もうこの本が出てから15年経ちますが、現代のコミュニケーションの阻害語にはどれがあたるのかっていうので、ひとつ思い浮かんだのは「草」だよね。
も:「草」ですね。今や、インターネットに接続したら必ず目にすると思うけど。
リ:そうね。「草」ってさ、すごい吐き捨てるような感じがしない?
も:確かにね。なんか、発音的にも…(笑)
リ:うん。なんか、クサッてね…。
も:大学1年生の時に、学科の全員で行く親睦会みたいな初期の飲み会があったんだけど、そこで友だちと話してたら会話の中で「草」って言われたことがあるんだよね。
リ:あ、口頭で?(笑)
も:そう!(笑)口頭で、「あはは、草」って言われたの。びっくりしちゃって。「草って、発語していいんだ!」みたいなね。ネットで見るスラングというイメージしかなかったから。
リ:「草」って、いざ口に出してみると、「臭い」と同音じゃん?だから、思った以上に攻撃力もね。
も:そうだよ。会話で「草」とか言われたら止まっちゃうもん。
リ:それは完全に阻害してますよ、コミュニケーションを。
も:はい、阻害語としていいでしょう。
リ:温かみを捨てているからね、人としての。
も:(笑)。そもそもネットでもさ、ただ「草」とだけ返されることとかあるでしょ?
リ:そうだね。ああいうのもコミュニケーションではないよね。
も:理解ができない。
リ:(笑)
も:普通に友達との会話のやり取りで「草」だけ返ってくるのはまだ理解の範疇なんだけど、例えばツイッターだとすごいバズってるツイートに「草」だけリプライを送る人いるじゃない?
リ:いるね。
も:意味がわからない、感覚が分からなすぎる。
リ:返しようがないもんね。送られた側は。
も:ね…まあ、そもそもバズってるツイートにリプするって感覚も。
リ:僕も、そっちもわかんないところではあるかな。
も:したことある?
リ:したことないな、僕は。
も:有名人にリプつけたこととかは?
リ:貼ってあるURLが死んでたりとか、そういう教えなきゃいけないな~みたいな感じになった時とかは送ったことがあるかもしれないけど、でも基本的にないな…。
も:まあ、送ることは別にいいとは思うんだけど、「草」だけ送るのはあまり理解ができないですよね。
リ:「草」はね、良くないですよ。なんか、「僕はそれをとても面白いと思いました」とか。それくらいの方がね。
も:そうね…(笑)
リ:「良かったです」って返せるもん、それだったら。
も:コミュニケーションってそういうことなんだよな~
リ:そういうことです。
も:「それは阻害語だ」とかって指摘されるのはちょっとムッとするけど、自分の中で気をつけておきたいね。
リ:要注意ワードではあるよね。
も:使い方とかね。あと、何かある?
リ:え~…「それってあなたの感想ですよね」ですかね。これはテレビ番組に出た時のひろゆきの発言ですが、インターネット上でもけっこう使われているというか。
も:西村博之の画像とともにね。
リ:そうそうそう。
も:なんか今って小学生とかも、「それってあなたの感想ですよね」って言うらしいね。
リ:うん、ひろゆき自体がけっこう小学生に受け入れられてるんだよね。意外と。
も:これはね、絶対良くないと思うんだけど。
リ:間違いない…(苦笑)
も:最悪の状況だと思うんだけども。「それってあなたの~」が西村博之という人物を離れて、その言葉だけがひとり歩きしてるわけじゃん。究極の阻害語だもんね。
リ:うん、究極だよ。だってさ、人の感想を禁止してしまってるもん。
も:(笑)。でも、別に禁止はしてないんだろうね。
リ:あー、じゃあ腐すみたいな感じ?
も:うん…これ、よく考えれば考えるほどわかんない言葉だな。どういう時に使うんだ。めちゃくちゃ怒られた時とかに使うのかな。
リ:そうね…とりあえずかなり戦闘態勢であることは確かだね。
も:そうだよね。コミュニケーションを取る気がない言葉だと思う。これはさっき言った「キャラが被ってる・KY」の④に含まれる言葉かな?そのうち廃れていくっていうか、廃れてほしいんですけど。
リ:「それってあなたの~」は廃れてほしいですね。切実に。
も:「草」とかはけっこう長い間あるよね。
リ:10年前くらいからもう既に使われてるだろうね、多分。
も:なんか「草」って使われ始めたとかのも「それってあなたの~」と同時期な気がするな。多分初めからあった気がしなくて。
リ:「草」は2ちゃんねる発祥な気がしますね。
も:2ちゃんね…やっぱひろゆきは阻害語を生み出しまくってるんですね。
リ:冷笑型の阻害語ですね。現代らしい。
も:そうね。さっき同じカテゴリとした「キャラが被る」と「KY」もちょっと冷笑っぽいかな。
リ:そうだね。あれはある意味で。
も:冷笑っぽくて対話をしていないというか、要はもう異質性を完全に遮断しちゃう・しやすいというか。
リ:うんうん。
も:それって現代だといろんなことに言える傾向だよね。「自分も好きなものだけ触れてたい」とか。誰かが好きなものが批判されるとすごい反発が起きるじゃん。具体的な例は出てこないけど、まあ色々あるじゃん。
リ:米津玄師とか、King Gnuとかね。
も:それは、すごい…うん、ありましたね…
ーー沈黙ーー
も:おい、どうすんだよ!!(笑)
リ:(笑)。まあ、具体例とかすら上げにくいね。
も:まあね、ゆくゆくは挙げていきたいんですけども。「好きなもので自分を語れよ」的なノリがあるじゃん?
リ:ありますね。
も:そういうのがすごく嫌なんだけど。異質性への耐性がなさすぎるし、「それの何が悪いの?」って開き直りそうな感じ。そういうのはすごく、阻害的/阻害語的な態度だよね。
リ:そうね、ファンダムとかもう完全に異質性の排除の塊だもんな。集団として。
も:みたいな感じで色々と話を広げられる、新たな考え方の種になることがたくさん書いてあるよっていう本ですね。『友だち幻想』は。
リ:はいはい。
も:あと、阻害語もう1個。僕が思ったのは「エモい」。
リ:お、これに関しては冷笑とかではないですね。
も:「超・カワイイ・ヤバい」と同じ枠っていうか、ヤバいがこの言葉に一部乗っ取られつつあるというか。
リ:確かにそうかもしれない。
も:あまり「エモい」とか、連発するとね。
リ:どういったものを「エモい」と呼んでいるんだ?人々は。
も:懐かしさや郷愁を感じたりするものだったりするけど、まあいいんじゃない?そのへんはそれぞれに任せておけば。
リ:(笑)。
も:話したいことでもない気もする。エモって元々はエモロックとかの音楽性を指してた言葉だけど、本当になんか色々手垢がついてしまった言葉だよね。
リ:そうね。
も:わからなくもないけどね。「エモい」の「モ」の部分の語感が…
リ:ああ、響きが?(笑)
も:多分響きがね、フィットしてんだよ。
リ:「エモォ~~い」って、なんか言ってて楽しいからね。
も:言ってて楽しいか?
リ:ということでね。
も:えぇっ!(笑)
リ:(笑)
も:まあこんな風に色んな考え方の種になるんですよっていうね。他にも色々と話せることはたくさんあるんですけど。人間関係で悩んでるみたいな人にもいいんじゃないでしょうか。
リ:そうだね。これ、けっこう小中学生とかが読書感想文の課題の時とかに読んだら面白いかもしれないね。そういう課題図書的な感じになるといいかも。
も:そういうのにもなれそうな。
リ:というか、もう学校によっては課題図書なってるのかな?
も:どうだ?新書で読書感想文ってあんまり…読書感想文って何書いた?
リ:読書感想文…『ガフールの勇者たち』。
も:それは…?
リ:ハリーポッターとかと同じような感じの…。小学4~5年生の時とかはそうだったと思うね。
も:だよね、やっぱそういうのってなると新書で読書感想文ってあんまり…あるのかな。ぜひ、『友だち幻想』の読書感想文を書いたよって方がいればね。送ってください。Q&Aに。
リ:Q&Aに…!?
も:そう、Q&Aっていうのを前回から始めたんですよ。
リ:そうなんですよね。
も:Spotifyのエピソードの下の方に、リスナーが返信できるコーナーがありまして。
リ:第2回はどんな感じのだったっけ?
も:第2回は『ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン』について話しましたね?あれはもう”アニメーションパワー”、画の強さで感動させちゃうよねみたいな内容でした。
リ:うんうん。
も:で、画の強いアニメ作品があれば教えてくださいという質問を設定したんですけど、特に返信が来ていない。
リ:(笑)
も:ちょっと難しかったかな?
リ:そうだね、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』がアニメーションパワーすぎたかも。
も:のかもしれないね。まあ、Q&Aに関してはどの回も常時募集しておりますので。ぜひ書いてほしいなって思います。今回のQ&Aは何にしようか?
リ:そうだね~。「現代の阻害語として思い浮かぶ言葉を教えてください」みたいな感じでもいいな。
も:でもいいかもね。それか読書感想文を…
リ:ああ、書いた方は…(笑)
も:書いた方は、Q&Aだとおそらく文字数制限があるのでその場合はメールに送ってきてください。それかDM。(笑)
リ:もし本当に送られてきたら添削してください、もこみくんが。
も:えー、そんな感じですかね。すごいいい本だと思うのでオススメですよという感じで。
リ:はい。
も:どれぐらい喋ったかな?
リ:あともう少しで30分になりますので、そろそろ。
も:お便りのコーナーにいかないと。
お便り
リ:じゃあ、お便りの方に参ります。神奈川県在住、ペンネームリサフランクさんからのお便りです。
リ:ということでね。
も:これはお便りなの?
リ:(笑)。お便りですね、アピール。僕は、坂を上るのが誰よりも速いです。これは誰にも言ってない話なんですけど。
も:へえ、それは心がけているということ?
リ:っていうんじゃなくて。家の前がね、とんでもない激坂で。それをさぁ、毎回毎回上ってたわけだよ、ちっちゃい頃から。登校の時とかさ。
も:ほう。
リ:で、もう、そしたら早く帰りたいわけ。もう一刻も早くこの坂を終わらせたいなって思って速度を追い求めた結果、誰よりも坂を上るのが速くなった。今、意識してない状態での登りが誰よりも速いです。
も:ああ、坂になるとギアが入っちゃうんだ。
リ:ギアが入っちゃう。もう、一歩の歩幅がすさまじい。普通の人の3倍くらい。
も:…3倍って相当だね。
リ:うん、ちょっと盛っちゃったかもしんない。
も:(笑)。
リ:『弱虫ペダル』って知ってます?
も:はい。
リ:『弱虫ペダル』の主人公の小野田坂道くんは、家の前の激坂を毎回チャリで登ってたから自転車競技でのクライマーとしての能力が凄まじいんだけど、それの徒歩版です。自転車の小野田坂道、徒歩のリサフランクですね。
も:へえ。それは漫画化してる?
リ:まあ、今後スピンオフ作品としてね。出ると思いますけれども。
も:坂道ね…。上り坂と下り坂。どっちの方が多いか知ってる?
リ:えっ…。そんなのさ、上り坂に決まってるでしょ。
ーー2秒ほどの沈黙ーー
リ:リサフランクさん、お便りありがとうございました。
も:(笑)
リ:ということでね、今回は。(笑)
も:はい、今のは有名ななぞなぞなんですけど、ググればすぐ出てくるので。そんな感じで、お便り今回もありがとうございました。助かりますね、毎回。
リ:とりあえず、どんなに本編でつまずいたとしてもね。このお便りさえあれば、ある程度持ち直せるから。
も:落ち着くからね。という感じで。今日は『友だち幻想』でした。
リ:はい、ぜひ読んでみてください。
も:ということで、番組のフォローや評価とかね。あとちょっと、全然まだ動かしてないんですけど、インスタとかも。ツイッターはわりと動かしてるるのでよろしくお願いします。あとnoteもね、Spotifyの機能で、このポッドキャストのリスナーが聴いてる音楽っていうのが分かるんですよね。で、そのランキングについて記事も書いています。
リ:リスナーが聴いてる音楽は1週間での変動が多いですよね。
も:なのでぜひ。色々なリンクが貼ってあるんで、辿ってみてください。じゃあ、今回はこんな感じで。
リ:ですね。
も:では、ありがとうございました。
リ:ありがとうございました。
参考資料
【話者】
もこみ(https://lit.link/mocomi)
リサフランク(https://twitter.com/lisa_frnk)
【番組アカウント】
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