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迷子になってない?【メーガーの3つの質問】
良い映画と良い研修会
「いい映画」とは予想しない展開や、期待を超える感動があるものとかですかね。では「良い研修会」とはどんな研修でしょうか?
私はテーマなどから事前に習得が期待できる知識、技術、考え方が想像できること。そして、期待通りに自分が成長したと実感できることが良い研修の条件だと思います。
最近は「インストラクショナルデザイン」をかじって、授業や研修を設計するときにどんな研修をすれば学習者の得るものが多くなるのか考えるようになりました。
しかし、まだまだ未熟なもので、作っている段階から、徐々にブレていき、結局何を言いたかったか迷子になることもあります。
そうならないために、思考の軸となるのが「メーガー3つの質問」です。
メーガーの3つの質問とは
1974年に米国の教育工学研究者ロバート・メーガーが授業設計における以下の3つの質問の大切さを指摘したそうです。
Where am I going?
(学習目標:どこへ行くのか?)
How do I know when I get there?
(評価方法:たどりついたかどうかをどうやって知るのか?)
How do I get there?
(教授方略:どうやってそこへ行くのか?)
目標ははっきりしているか、そこにたどり着いたという評価があるか、達成させる手段は明確か、
研修を計画する段階、作成している途中、完成後もこの3つ質問を自分に投げかけることで一貫性のある内容になっているか確認ができます。
研修会を受ける時の評価にも
3つの質問は研修会を受講する際にも使えます。この研修の学習目標は?その評価は?そのための方法に何を選択しているか?
自分が受講した研修に心の中で3つの質問を投げかけることで、教育者の意図を理解することや、自分にとって為になった研修はどんな研修だったか分析することにも役立つのではないでしょうか。
※直接質問を投げかけるのは、アグレッシブ過ぎるのでオススメしません。
目標、評価、手段の明確化を意識する
研修は自分の知識、技術を教える場でもありますが、参加してくれる人の時間や、場合によってはお金もいただくものでもあります。
迷子にならず、学習者をどこまで連れて行き、成長の実感をどう得てもらうか。
目標、評価、手段が明確にするメーガーの3つの質問を意識することでより良い研修の一助になるのではないでしょうか。