ブラック企業VSモンスター消費者(今野 晴貴、坂倉 昇平)2014年

熟読度★★★☆☆

ブラック企業とモンスター消費者との関連性が興味深かった本。

内容メモ

・ブラック企業:「正社員」という言葉だけをエサに雇用。育成放棄、使い捨てで利益を出すような企業。

・「お客様は神様」というフレーズ:演歌歌手の三波春夫がライブで使っていた名フレーズ(誤用に遺族が抗議)

・日本で多い24時間営業、年中無休のお店。誰もが無意識に、物言わぬモンスター消費者になっている。

・24時間営業や年中無休は深夜労働、休日労働、長時間勤務の労働者が多いことに起因しているともいえる。

・日本は「休みの文化」が弱い。他の先進国では、「休み」を利用して社会的に意義のある活動をするという意識も強い。

・90年代はじめ、国の政策文書で労働時間の時短が称揚されていた時期がある。→便利さのための規制緩和が勝った形で見送り。

感想

いろいろなことがつなって、社会問題が生じているということを実感。

最近は「働き方改革」など変わってきている面も多々あるとは思う。

「お客様は神様」というフレーズが芸能界から始まったということもおもしろい。ある意味ファンは強烈な顧客?阪神タイガースのファンを思い出してしまった。




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