「コト消費」の嘘(川上 徹也)2017年
熟読度★★★★☆
川上さんの本。「コト消費」という言葉にも興味があったので読むことに。
内容メモ
・川上さん、湘南T-SITEの近くに住んでいて、実家は大阪府天王寺あたり(文の里商店街から一駅)
・黒門市場「全体を巨大なフードコートにする」という方針が実を結んだ。
・商店街のおもしろポスター、足を運んでも消費につながりづらい。
・「モノ」の消費につながっていない「コト」は、あまり記憶に残らない。
・ストーリーブランディングとは「企業を物語の主人公に位置づけ輝かせることでブランディングする」という手法。
・決意表明をすることで、その企業や店にある種の「人格(キャラ)」が生まれる。「人格(キャラ)」が生まれると「物語の主人公」になる資格を得る。
例1:スーパーの「フレスタ」、" ヘルシストスーパー宣言"
例2:ピーチ、"空飛ぶ電車"
・「過去のヒストリー」と「未来のビジョン」の融合。→「旗印」として掲げる(1行)=川上コピー
例:明屋書店"書店の力で街を明るくする"
感想
・前半は事例中心、後半は「川上コピー」などの方法論、マインドの話。
・「物語の主人公」「旗印」という言葉が印象に残った。企業もそうだろうけど、個人にもいえること。ストーリーだからこそ、一人ではなかなか成り立たないだろうと思ったり。今働いている職場、自分自身など、いろいろな観点で考えさせられる本だと思う。
・取材でいろいろなところへ行って、(主に)興味関心にしたがって動いておられるのは素直にうらやましいと思った。川上さん個人の話もあり、親しみやすさを感じた。