物を売るバカ2 感情を揺さぶる7つの売り方(川上 徹也)2018年
熟読度★★★★☆
最近よく読んでいる川上さんの本。この本にも事例がたくさん。
内容メモ
・RIZAPについて。ジム事業のコンセプトは「理想のカラダを手に入れ自信を取り戻すという自己実現の場」を提供すること。グループの理念は"「人は変われる」を証明する"。
・「勘定的な消費」は経済的な余裕がないときになされがち。「感情的な消費」でバランスをとろうとする。
・感情を揺さぶる7つの売り方=「エモ売り7」
①「体験」を売る
・体験型商品を提供するウェブ上のマーケットプレイス「イフオンリー」
・体験型観光商品を扱う「ボヤジン」
・仕事旅行社(日本語教師、島の農家などもある)
・スニークル東京(月額レンタルサイクルサービス。体験を入り口に自転車を販売。)
②「心動く」を売る
・文具、防災用品などを扱う「カスタネット」(京都市南区)。動画投稿を続けて成果。
③「世界観」を売る
・西九条に「セカイホテル」というクラウドホテルが誕生(2017年6月)。フロントは元居酒屋。客室は近隣のリノベーションした戸建て。
・久世福商店はバイヤーが「これは」という商品を集めてくるセレクトショップ。デザイン、商品名、コピーなどすべて久世福商店が管理していて、店に世界観、統一感が生まれる。
・納豆BAR小金庵(大阪市西区土佐堀)。大豆、タレ、トッピグなど選べる。
④「共創・協創」を売る
・三重の「ほめちぎる教習所」
⑤「インスタ映え」を売る
・1秒タオル。1秒以内に沈み始める=吸水力がある。
・犬山城周辺、インスタ映えのだんごなどで人気急上昇。
・フォトジェニックのあとはムービージェニック。
⑥「ここにしかない」を売る
・水戸、「サザコーヒー」「酒趣」のメロンまるごとクリームソーダなど。茨城県は20年近くメロン生産量1位。
・すなば珈琲、10店舗展開。
・「小布施見にマラソン」(長野)。見て楽しむ、制限時間がゆるい、食べ物・ドリンクも充実。
⑦「懐かしい」を売る
・市営の書店、八戸ブックセンター(2016年)
感想
消費者の視点から考えてしまうけど、自分自身は「体験」に興味があるということを再認識。
どう売るかというhowの面に焦点が当たってるけど、whatがあってこそ。
この文章が印象的。
どんなにいい具材を集めたところで、鉄板が温まってなかったら、おいしいやきそばはできません。
自分は何がしたいのか、何に興味があるのか考えるきっかけにもなる本だと思う。