「就活」と日本社会 平等幻想を超えて(常見陽平)2015
熟読度★★☆☆☆
内容メモ
・2010年8月、日本学術会議は卒業後3年以内は新卒扱いするなどの提言を文科省へ提出。
・経団連(2014)によると84.0%の企業が既卒者を新卒採用の扱いで選考を実施。リクナビ2015でも33.7%の企業が既卒者を受付。
・日本の一括採用の特徴は以下の5つ
1:在学中に選考が行われる
2:ほぼ同時期に選考が行われる(大企業中心)
3:毎年定期的に行われる(大企業中心)
4:大学が関与する割合が高い
5:雇用条件が明確に開示されない
・就活とは「少し不思議」
・「新卒採用は必要悪、就活はほぼ悪」という考えは常見さんの一貫した意見。
・企業側の採用活動に関する研究が不十分。
感想
・既卒者でも新卒の扱いで受け入れている会社が思っていたよりも多い。リクナビなど就活ナビサイトに既卒者が登録するのもあり。
・就活は「少し不思議」という言葉が印象的。みんな同じようなリクルートスーツを着て、イベント感もあって、たしかに少し不思議なのかなって感覚的に思う。
・「新卒採用は必要悪、就活はほぼ悪」という意見は、もう少し詳しく知りたかった。就活はほぼ悪というのは、ナビサイトへの批判が大きいのかな?
・就活は動きが大きいから2015年だと少し情報が古いのかもしれない。
・学術的な内容で少しかため。就活についてどんな研究があるのか知りたくなった。大学生・院生にとっても身近だし、学生の論文でも多くとりあげられていそう。