リクルートという幻想(常見陽平)2014

熟読度★★★★★

内容メモ

・元リクルートは起業家だけではなく、フリーランスも多い。

・起業家が多いのは、起業資金に困らないというのも1つの理由。(退職金、自社株、賃金)

・近藤麻理恵さんもリクルート系列の出身。よく読む本のなかでは海老原嗣生さん、上阪徹さん。元西宮市長の今村岳司さんは学生時代、浜学園でアルバイトをしていた。浜学園のアルバイト→リクルートの流れは多い。

・2000年代楽天に移るリクルート関係者が目立った。赤R:楽天、青R:リクルートとも呼ばれる。

・採用にかけるコストがかなり高い。1988年は1,000人以上採用し、学生1人あたりの投資は約830万円。エントリーを待つのではなく、リクルートが採用したい人へアプローチするのが特徴。

・営業の提案力が高いのではなく、営業マネジメントの徹底が強い。営業担当者は「わからないことはお客さんから教えてもらう」という意識がある。

・社内報(月刊かもめ)が有名で、ときには経営陣に対する批判的な意見が出ることも。

・1963年に起業の採用試験についての心理テスト事業を開始。現在のSPIとつながる。(創始者が心理学科出身というのも関係している?)

・リクルートグループは「実業系」「コンテンツ系」が苦手。

感想

リクルートやリクルート出身者に批判的に書けるのはすごい。リクルート的。

生々しい内容でおもしろい。常見さんの本を他にも読んだけど、リアリティがあるからか、一番のめり込んで読めた。

リクルートのサービスよく使うけど、よくよく考えるとそんな好きじゃないのかも。

最初リクルートのテレビCMで話題になったものを紹介していて、YouTubeでも確認。「気持ち悪い」など賛否両論の「子どもに夢を託すな」CM、すんなりと観られたし、いいCMと思った。



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