就活ジプシー(北野 正人, 佐川 健太郎)2018年
新たな言葉が生まれた?リッチピクチャーって何?気になり購入。
内容メモ
・ジプシー(放浪者)が増えていて、その背景などを解説。リッチピクチャーの話は思ったより少なめ。
・(今の就活世代)成功体験のロールモデルが、圧倒的に不足。(リーマンショック、311など)
・新卒一括採用、人事面のコスト(研修、人事評価など)を大きく軽減するというメリットも。
・バブル崩壊以降、事業ごとの分社化を推進。本社機能は「ホールディングス」として集約。損失が大きな事業を切り離しやすくなる。→「規模」で語る、決める時代は終焉。
・恣意的な検索では新たな可能性を見つけづらい。→「フィルターバブル」情報の心地いい「泡」に包まれて、結局は知的孤立へ。
・説明会の予約→キャンセル→再予約などの履歴も企業側が把握している可能性あり。(志望度が低いと思われかねない行為)
・マイナビ2019年卒の意識調査、就職観第1位は「楽しく働きたい」。2001年卒から不動の1位。
・5年働けば契約社員、派遣社員だけでなくアルバイト・パートも無期雇用とするか選べる。
・広告も混じっているWEBだけでなく、目で見たものを自分で調べる習慣を。たとえば、「マクドは駅前、モスはそうでもないのは理由はあるのかな」「銀行の2F、3Fは何をやっているのだろう?」
リッチピクチャー(自己理解の方法)のコツ
・中心に「自分」、そのまわりに関わりのある人物をかくことからスタート。
・関係を線などで表現。
・イラスト、グラフ、マークなども自由。
・自分に関する、思いつくすべてのことを、できる限りたくさん記入。
・人の言葉、セリフなど吹き出しで書くのもいい。
・外部環境のことも書く。
・「知らない」「わかっていない」とかも正直に書いていい。
・上手にまとめよう、きれいにしようと思わないでいい。
感想
・結構硬派な内容。「新聞は全記事目を通そう」といった内容もあり、スマホ世代にとっては少しハードルあるかなという感想。
・リッチピクチャーは興味深かった。自分でやってみると、デトックスのように、はきだせるような感覚に。方法については細かく書かれていないので、かなり自由度あり。自分の場合は、表面的なところに意識が行きがちなんだなという気づきがあった。
・「楽しく働きたい」という就職観。たしかに最終的にはそういう部分なのかな?それとも入口がそこで、最終的にはもっと高尚な仕事観につながるのかな?人ぞれぞれと思いつつ、世代によってちがいもあるんだろう思った。
・「5年働けば無期雇用」契約社員、派遣社員のイメージでアルバイト・パートもそうだということはイメージになかった。無期雇用を選ばないメリットってなんだろう?というのも気になった。
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