アメリカのポットラックパーティに飛び入り参加した話。 【旅行記】
6年前に】行ったアメリカ ポートランド。
Airbnbで日本人・台湾人の夫婦と赤ちゃんの3人家族の家に泊まった。
一家を、スズキさんと呼ぶ。
パイ作り教室で大きなルバーブパイを作ってきた私に、スズキママは「そのパイ、ポットラックに持って行かない?」と提案した。
ポットラックとは、参加者が料理を持ち寄るパーティのこと。
日本では『ポットラックパーティ』と言うけれど、アメリカでは単に『ポットラック』と言うそう。
ちょうど明日、家族で地域のポットラックに参加する予定で、よければリコも一緒にどう?と誘ってくれた。
良かった、パイだけが誘われたわけじゃなかった。
私は喜んで!と答えた。
会場は家から車ですぐの小学校。細長く広い部屋に、大人も子どもも合わせて20人ほど集まっている。ホームパーティーみたいなのを想像していた私は、思った以上の規模に驚いた。
中では女性達が会場の準備をしており、子ども達は走り回り、外では男性達が巨大なバーベキューグリルで大きいソーセージと、大きくて赤い丸太のようなものを焼いている。
グリル奉行をしている人に、これなに?と聞くと、「ビーツだよ。すごく美味しいよ!」と。
名前は聞いたことあったけど、これがビーツか!
今はスーパーでビーツの水煮が売っていたり、たまに野菜としても売っているけど、当時は日本ではほとんど見かけなかった。
今改めて見ても、デカイな。
準備が整い、パーティ開始!
ビュッフェ形式で好きなものを取り、食べて喋って食べて。
グリルで焼いていたソーセージとビーツ。はじめて食べるこんがり焼けたビーツは甘くておいしい!他にケールのサラダ、ビーツのサラダ、オリーブ入りのサラダなど。
「このケールのサラダおいしい!」と、スズキパパは感動して、作った人にレシピ聞いてきて!とママに頼んでいた。確かにこのケールサラダは柔らかくて、パクパク食べられた。
(ケールは、青汁の原料のちょっと硬い葉野菜。)
デザートコーナー。ブラウニーやスイカ、ベリー、ライスプディングに並んで、私の焼いたルバーブパイ。
奥のバケツを覗きこむと、なんとバニラアイス!ホイップクリーム、チョコソース、キャラメルソースもある。完璧なラインナップ。
チェリーと桃のクランブル。
私が作ったルバーブパイ。「あなたが作ったの?おいしいわ!」と声をかけてもらった。無事に売り切れた。よかった。
大好きなアメリカ菓子を、しかもホームメイドのものをこんな形で食べられるなんて。誘ってもらえて本当に感謝。
残念ながら、飲み物の記憶がない。みんな車で来ていたから、ソフトドリンクが中心だったような。そんなことなかったような。
みんながお腹いっぱいになったところで、輪になって自己紹介タイム。日本でも苦手なのに、はじめての国、はじめての場所で、20人に囲まれて、もちろん英語。いま思い出しても緊張する。
私の番になる。
旅行で日本から来て、スズキ一家は私のホストファミリーであること、アメリカとアメリカ菓子が大好きなことを話した。話し終わると、みんな、ウェルカム〜!と。
嬉しかった。
最後は、くじ引き大会。
私はエプロンと計量カップセットが当たった。
もらった計量カップは、いまも大事に使わせてもらっている。
それぞれ料理を持ち寄る、ポットラック。
いろんな料理を味わい、そこから話も弾み、交流も広がる。おいしくて楽しいパーティだった。
連れて行ってくれたスズキさん一家、見知らぬ私を大歓迎してくれたポートランドの地域のみなさんに、本当に感謝。
ポートランドは、素敵な雑貨屋さんやカフェやアイス屋さんやお菓子屋さんがある、大好きな街。
そして、これが海外ひとり旅の1ヵ国目で、ここから私は ひとり旅にハマってしまった。