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家族ぐるみで超長期的な関係人口に。北海道厚沢部町が「保育園留学」を開始へ

北海道の南西部に位置する、厚沢部町(あっさぶちょう)。自然豊かな環境に恵まれ、「メークイン」の発祥地としても知られるこの地域で、子育て世帯向けの新規事業が今始まろうとしています。

ふるさと食体験」を提供するキッチンハイクは10月13日、厚沢部町と連携し、認定こども園の「一時あずかり保育」制度を活用した暮らしと食育のワーケーション「保育園留学」の申し込み受付を開始すると発表しました。

休日にはジャガイモ堀りなどの食育体験も

この保育園留学では、参加する子育て家族が1~3週間ほど厚沢部町で暮らし、食育や町での暮らしを体験します。受け入れを行う認定こども園「はぜる」は築50年を迎えた3つの保育所を統合し、2019年に開園。公園の芝生や築山をそのまま園庭として活用しており、都市部の保育園では体験しにくい自然を最大限活用したダイナミックな遊びが体験できるそうですす。

ご両親は子どもを預けている間、認定こども園から車で5分の距離にあるワーケーション参加者向け住宅や、そこから徒歩2分の距離にある移住センターで仕事ができるとのこと(Wi-Fi環境あり)。また、休日にはジャガイモ堀りやアスパラの収穫といった食育体験プログラムが用意されます。

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プレスリリースによると、厚沢部町は20年前と比べて人口が約70%まで減少しており、子育て世帯の流出により、過疎化が進んでいます。認定こども園の定員数は120人なのに対して、89名の利用と稼働率は約75%。

この空いている保育資源を活用した保育園留学を実施することで、同町では家族ぐるみでの“超長期的な関係人口の構築”を目指します。北海道厚沢部町役場の木口孝志さんは、「直接移住に結びつかなくても、自宅に帰ったあとに厚沢部町のメークインを食べようか、と思ってもらえることが大切。その積み重ねが移住につながるかもしれない」とコメントしていました。

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この新規事業は、キッチンハイクと厚沢部町の共同事業として始まります。もともとキッチンハイクが提供するサービス「ふるさと食体験」を通して、厚沢部町の魅力を全国に紹介する取り組みをしていた両者。同社代表の山本雅也さんが3週間ほど認定こども園にお子さんを預けながら、ワーケーションした期間を魅力的に感じ、今回の保育園留学が生まれたそうです。

山本さんの感想や事業の詳細は、現在実施しているクラウドファンディングに書かれているので、興味のある方はぜひご覧になってみてください。

(画像出典:株式会社キッチンハイク プレスリリース

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