福島に暮らして5年、あの日から8年――私は今の福島をどう伝えたいのか
年が明けて1月になると、福島県内は少し騒がしくなります。3月11日に向けて、いろいろ動き出すからです。イベントの準備や告知、報道関係。
いわゆる、「3月11日に向けたネタ探し」が始まるのです。各社、東日本大震災の被災3県に記者を飛ばし、「震災から●年」に相応しい記事にする「被災者」を探す……。
私はこの時期に、前回のおきてがみにも書いた「冬季うつ」が再発します。この時期に一極集中して、普段より大量の震災の記憶が町に、Webに溢れ出すからです。
直接被災したわけではない、