「嫌なら辞めればいい」

嫌なことは、誰にでも起こる。正直言ってそれは避けようのない事実で、大小、仕事か趣味か、学業か課外活動か、友人関係か恋人、家族か…違いはあれどそれぞれ悩みを抱える人が多いと思う。

大学2年生までの俺というのは、「嫌なら辞めればいい」を真に受けたまま振る舞っていた。大人数の呑み会の空気感についていけずサークルを辞め、相手にとって俺は浮気相手でしかなかったのが虚しくなって恋愛を辞め、面白くないしそんなにお金を使う先もないとバイトも辞めた。

しかし、これが暗黒の大学3年生時代を引き起こすことになる。あまりにも日常に抑揚がなくなってしまったのだ。授業、免許の勉強、YouTube、スマホゲーム以外にすることがほぼないのは、想像していた以上に苦痛すぎた。ただ、たまに友達と遊びに行くことだけが楽しみだった。しかし旅行などに行くわけでもなく…日帰りしては、虚無な明日を迎えるのが怖くて夜更かしをしていた。

「錆びていくより、燃え尽きた方がいい」
いつぞやのnoteでも書いた言葉だ。嫌なことのない生活というのは、錆びていく感覚に近い。幸い俺は4年生の時に新しいアルバイトや映画鑑賞、音楽、1人旅、マラソン、卒論…いろんなことを通して「感性」を取り戻せたような気がする。だからこそ、前より自分を愛せるようにはなってきているし、自分の人生を生きようと思える。

「嫌なら辞めればいい」のではない。「嫌だからこそ、嬉しいことが生まれる」こう考えて生きようと思う。

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