スケープゴート
ついに緊急事態宣言が出され、街のムードもどこかピリピリしている。ニュースを見てもネガティブなことばかりが流れてきて、どうしようもない。ただ、今日もっと精神的に参ったのはTwitterである。
「宣言出されたのに人が多い」「近くの居酒屋で飲んでる奴がいる」「テレワークをしない会社は全部ブラックだ」と、他者を攻撃するようなツイートばかりがトレンドに上がってくる。なるべくもう見ないようにしようと思った。
スケープゴート。直接的原因の代わりに憎悪や不安を転嫁され、攻撃される者を指す言葉だ。家に篭ることそれ自体よりも、この騒ぎがいつ収束するのかわからない状況で、スケープゴートを探すのに躍起になっている人がいることが、生きづらさを助長している気がする。
感染予防のためにパーソナルスペースを取らなければならないこの状況で、今一度他者との心理的な距離感も見直したいものである。