ジターバグの呪い

ELLEGARDENというバンドをご存知だろうか。最近復活して名前を聞いたことある人も増えたと思う。活動時期的に俺らの世代は直撃というわけではないのだが、高校生くらいの年齢で聞いたらハマること間違いなしのカッコいいバンドである。

彼らの楽曲の中で、特に好きな曲が「ジターバグ」である。とにかく歌詞が良いのでぜひ調べて聴いて欲しい(語彙力のなさ)。その中で、特に印象に残っているフレーズがこれだ。

いつだって君の声がこの暗闇を
切り裂いてくれてる
いつかそんな言葉が僕のものに
なりますように
そうなりますように

サビの部分である。ボーカルの細美さんもきっと誰かの曲を聴いて自分を奮い立たせる瞬間があったのだろう。

さて、このnoteのタイトルはジターバグの「呪い」である。なぜか。それは、俺もこのサビの歌詞のようなことを願っていて、そしてそれが叶うまで音楽をやめられない縛りのようなものを掛けられているからだ。

音楽を「作る」側に回ってみると、嫌でも自分の才能の無さに直面する。時間もかかるし、場合によってはお金もかかる。そんな辛いこと辞めたほうがきっと楽なのだ。実際大学3年のときに辞めようとした。しかし、就活の時にはまたバンドをやろうとしたり、歌詞を書いて簡単な作曲もし始めた。

喉元過ぎれば熱さを忘れるとは、この事を言うのか。いやむしろ、胸よりもっと奥の、心の熱さが喉元を過ぎ、歌として、声として出ていかなければきっと熱さを忘れられないのだ。

今のバンドのフロントマンはいい歌詞と歌を描く。だからまた「そんな言葉が僕のものにならないかなぁ」と思ってしまう。最近は自分で歌を作ってサイトに投稿しているが、やはりそれはまだ自分のためだけの歌でしかない。いつか、同じような苦しみを抱えてる人が俺の曲を聞いて、少しでも共感してもらえたら、きっと熱さを忘れることができ、呪いは解けるであろう。それがきっと、俺の生きる意味だから。

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