歳をとって
高校時代の友人とビデオ通話していたらこんな時間だ。あまり長い付き合いが得意でない俺と、今でも関わりを持ってくれている友人がいるというのは嬉しい反面、すごく不思議な感覚である。
こういう仲なので結構大学時代も頻繁に会っていた。そのせいかお互いに「変わらないなぁ」なんて言い合うことが多い。しかし今日高校入学当初の写真を見たら、全然雰囲気とか若さが違くて爆笑してしまった。
俺が変わらないつもりでも、時の流れは残酷なほど肉体を老いさせる。しかし、その割に心や考え方の豊かさというのはなかなか広がっていかない。むしろ何かに追われているような、そんな感覚さえ覚えることがまだある。かの孔子が「四十にして迷わず」と言ったように、そのくらいの歳までこんな感覚は続くのだろうか。
だからこそ、こうやって昔の友人と話す時間というのはすごく大事だ。彼らも俺と同じように、腹を括って一つの業界の人間として働き始めて、もしくは就活をし始めているが、その中でも迷いはあるものだと、形は違えど皆試行錯誤して頑張っているんだと励まされながら、それでもやっぱり笑い合えるほど気楽な関係。これ以上多くは望むまい。これから歳をとっても、そんな関係でいたいものである。