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トランス・ワールド
2011年公開のアメリカ映画「トランス・ワールド」を観た
オープンカーに乗ったサングラスをかけたカップルが小さなスーパーへやってきて、通路の奥で熱いキスを交わした後、二人は踵を返して銃を片手にレジにいる男に金を出せと脅す
レジの金を出した男に金庫を開けるよう促す女、しびれを切らした女が発砲した瞬間、舞台は葉が散り落ちた木々の生い茂る森の中へ
ガス欠で車が動かなくなったため、森をさまよっていたサマンサは小さな山小屋にたどりつく
同じように車のトラブルで先に山小屋にいたトムとサマンサが一夜を明かした後、冒頭レジで金を盗んだジョディが山小屋の前で倒れているのが見つかり・・・
トム役の人どっかで見たな、と思ったらクリント・イーストウッドの息子スコット・イーストウッドだって
この映画が彼の初主演作らしい
他にファンタスティック・ビーストシリーズでよく見かけるキャサリン・ウォーターがサマンサを演じている
この映画の主人公はトムなのか?サマンサなのか?それともジュディなのか?ちょっとよくわからんかった
あと、低予算で作ってんなーw
それでも安っぽく感じなかったのは俳優たちの演技が不自然じゃなかったからなんだろうね
あと、ラストシーンからクレジットと一緒に流れる歌が良かった
※こっからはネタバレなので嫌な人はそっと離れてね※
ストーリーは山小屋を中心に進むのね
山小屋を出てどっかへ助けを呼びに行こうとしても、いつの間にかまた山小屋の前に戻ってきちゃう
三人が寝てる間に見る夢みたいなフラッシュバックシーンが病院にいたり、縛られたりしてるから、てっきり何かの実験で記憶を消された三人が山小屋近くに放り込まれたのかと思いきや
実はこの三人は時空を超えた血縁関係ってことが明らかになる
途中から出てくるドイツ人がサマンサの父親で
ジュディがサマンサの娘で
トムがサマンサの息子
・・・なんだって!!
でもって、その関係が分かってから三人の身に降りかかる出来事がそれぞれの未来に影響を与えるようで、ジュディが死んだらトムが消えちゃう
よくあるタイムスリップもので過去が変わったら未来に影響が出る、的な話が後半続くんだけど
なーんかラストシーンが一度見ただけじゃよく分からんかったんで何回か見直してなんとなく分かったのは
サマンサの父にあたるドイツ人は最初の設定では山小屋近くの防空壕で死んだことになってんだけど
それが生き残って慈善家になって最近死んで、ジュディもいいとこのお嬢さんみたいに大きな家に住んでて
クレジットが流れるところで骨壺らしきものを持ったサマンサと一緒に海岸を歩いていく
よーするに未来が変わったってことか!
ラストシーン手前でジュディと入れ替わった別の女が冒頭シーンとおんなじようにスーパーで男とキスした後、レジのオッサンを銃で脅して金を奪って
金庫を開けるように銃を向けるんだけど
オッサンが冒頭と全く同じセリフを言うのよ
オッサン「そんな人生でいいのか?努力もせず店で小金を奪う毎日か」
女「早く金庫を開けな」
オッサン「金庫を開けてもいいが、中身はお氣に召さないよ」
で銃声とともに暗転
あのスーパーだかコンビニの店長みたいなオッサンが人生やり直すチャンスをくれるキーパーソンだったのかもね
金庫を開けたらそれが異次元空間への入り口だったとか
時空を超えたありえない世界の出来事をリアルに描くことができるのも映画ならでは醍醐味
そんなことを感じた映画ですた