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JUNK HEAD
2017年公開のストップモーションアニメ映画「JUNK HEAD」を観た
環境破壊により地上に住めなくなった人類は地下に潜って人口施設を作る
その労働力として人工生命体マリガンを開発したが、マリガンが知能を持ち人類に反乱を起こしてしまう
それから1600年後、脳を機械化させ永遠の命を得る代わりに生殖能力を失った人類は人類存続のために地下世界へマリガンの遺伝子情報を取得する有志を募る
生徒が激減してやっていけなくなった社交ダンス講師の主人公はそこに志願し地下へと潜入するのだが・・・
最初、訳の分からない言語に字幕がついていたので、てっきり外国で制作されたと思ったら
堀貴秀という人が7年かけてほとんど一人で作ったんだって!すごいね~
いやー、ストップモーションアニメってコマ撮りした写真をつなぎ合わせて動画にしていくって聞いたことあるけど
氣の遠くなる時間をかけたんだろうな、って想像できる
で、映像のクオリティが半端ない
動きもなめらかだし、CGじゃないんだ、ってびっくりしたよ
クレジットと一緒にメイキングが流れるんだけど「うひゃー、こんな感じで作ったんだ、すげ~」ってなった
※こっからはネタバレなので嫌な人はそっと離れてね※
主人公は地下に潜った直後にロケットランチャーで撃たれて四股がバラバラになっちゃうんだけど
地下に住む、よくわからない人間の形をして服を着ている生物に拾われて新しい機械の体に生まれ変わる
ありゃ人間なのかね?その辺はようわからん
(ウィキペディア見たら、あれがマリガンらしい)
で、地下には得体のしれない映画「エイリアン」に出てくるような目のない生物たちが跋扈していて
主人公は何度も体が破壊されるんだけど脳?というか意識を組み込まれた機械というか頭が生きているので
体を寄せ集めの機械に交換しながら生き続ける
なんか観終わって「風の谷のナウシカ」と「攻殻機動隊」を思い出した
変な化け物との攻防もけっこうハラハラドキドキして面白かったけど、黒いずんぐりむっくり三人組が、途中で注射で巨大化して戦うシーンには笑った
ストーリー的にはラストにお涙頂戴的な場面もあったり、なんとなく恋愛要素もあったり、宗教を皮肉ってるシーンもあったりいろいろ盛り込まれてて
単純に映像で圧倒するだけじゃなく話もそれなりにちゃんとできてた
地下の電気がずーっと点いてんだけど電力ってどっから来てんの、とか色々出てくる人間みたいなキャラクターって何なの、とか疑問は残ったけど楽しめた
まー、でもストーリーより圧倒的に映像のほうが記憶に残るね
これ作った人はどんだけ意志が強靭なんだ?
そんなことを感じた映画ですた