トールキン 旅のはじまり
2019年公開のアメリカ映画「トールキン 旅のはじまり」を観た
幼いころ、父の死によって生活の糧を失った主人公は母と弟とともに神父の助けを得て新しい生活を始めるが、12歳の時に母を病気で失い孤児になる
またも神父の助けを受け裕福な屋敷に弟とともに引き取られ、名門中学に転入し、文化芸術に造形の深い三人とともにTBCSという秘密クラブを立ち上げ友情を深めていく
ある日、主人公は下宿先の娘を秘密クラブに連れて行くのだが・・・
主人公を演じるのは「X-MEN」シリーズのニコラス・ホルト、下宿先の娘を「エミリー、パリへ行く」で人氣のリリー・コリンズ、神父を「スタートレック」シリーズのコルム・ミーニイが演じている
主人公の子ども時代を「ラスト・キングダム」シリーズのハリー・ギルビーが演じているのだけど、まー、うっとりするほどハンサム
オレが女だったら一発でハートを撃ち抜かれてるなw
『ロード・オブ・ザ・リング』や『ホビット』シリーズの原作者として知られるイギリスの作家、J・R・R・トールキンの半生を映画化したもの
なんか見る前は、その手のファンタジー物語を作り出す過程みたいのが重点的に描かれているのかと思っていたんだけど、文字通りトールキンの歩んできた人生が友人たちや愛する人との交流を中心に描かれてた
※こっからはネタバレなので嫌な人はそっと離れてね※
トールキンってファンタジー小説界隈では有名だけど、言語学者的な側面も持っていたらしい
作中、オックスフォード大学で奨学金が打ち切られそうになるところを、言語学教授に救われるんだよね
「芸は身を助く」というか、「好きこそ物の上手なれ」というか、好きを極めたもので自分の運命を変えていくってなんか見てて氣持ちいいよな
偉人の伝記とかに出てくる母親の教育が素晴らしかった、って話をよく耳にするけど、トールキンの母親もご多分に漏れず伝説を読み聞かせたり、ラテン語を教えたりしてたから、言語学教授との出会いで人生変えていけたのも母親のおかげと言ってもいいんじゃないだろうか
あと、まあ、この映画の見どころはやっぱり主人公交えた4人の友人たちとの絆なんだろうね
物語は途中まで戦争の現場で戦っている主人公の姿と主人公の回想がクロスオーバーしながら進んでいくんだけど、戦地で親友を探し出そうと懸命になる姿とか、ラストで戦死した親友の書いた詩を出版するよう親友の母親に強く訴えるシーンは泣けた
他にも彼らの絆を深めるシーンがいくつか出てくるんだけど、なんとなく、映画「いまを生きる」を彷彿とさせられた
それと、紆余曲折を経て結婚までこぎつけた下宿の娘の献身的な愛、そして精神的に主人公を支える姿もよかったなぁ
なんといってもそのお顔立ちは美しくてチャーミング
もちろん、演技も素晴らしかったよ
自分の好きを極めたものが運命を変えてくれることもある
そんなことを感じた映画ですた