
チケット・トゥ・パラダイス
2022年公開のアメリカ映画「チケット・トゥ・パラダイス」を観た
20年前に離婚した元夫婦は娘の大学卒業式で久々に再会したが、相変わらず仲が悪く喧嘩ばかり
一方、大学の卒業旅行で親友とともにバリ島を訪れた娘は偶然出会った現地の青年に一目ぼれ
一か月後、元夫婦のもとへ娘からバリ島で出会った彼と結婚式を挙げるから来てほしいという連絡が来る
仲たがいばかりしていた元夫婦の二人は過去の自分たちと同じ過ちを繰り返させまいと一致団結して娘の結婚をなんとか阻止しようと試みるのだが・・・
離婚した夫婦をジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツが、娘を『アラサー女子の恋愛事情』でクロエ・グレース・モレッツと共演したケイトリン・デヴァー、現地で出会った娘の結婚相手を本作でハリウッドデビューを果たすマキシム・ブティエが演じている
ジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツって「オーシャンズ11」以来の共演らしい
二人とも言わずと知れたハリウッドの大物俳優だけど、いくら体系維持に頑張っている大物俳優といえども、やっぱ寄る年波には勝てないよなぁ
その代わり、円熟味を増したっていうか娘を思う親の氣持ちを表現する演技がさすがでラストシーンでは泣かされちまった
それと、バリ島で海藻の養殖を営む現地青年役のマキシム・ブティエがさわやかイケメンでカッコいいんですわ
バリ島ってガムランとかケチャの神秘的なイメージが強いんだけど、彼の役柄や周囲の人々を通じて現地の人たちはなんか優しくて家族をとても大事にしてるんだ、ってのが伝わってきた
20代でこの映画見てたら、本氣でバリ島の人と結婚するためにあれこれやってたかもしれない
※こっからはネタバレなので嫌な人はそっと離れてね※
ストーリーとしては良くあるヤツ
離婚した夫婦が何らかの事件というかイベントを通してお互いの氣持ちに素直になって若かりし結婚した頃の愛情を取り戻し元のさやに納まって、チャンチャンって感じ
なんだけど、登場人物もキャラがちゃんと立っててストーリー展開も自然だったから展開が分かっていてもスッと入ってきた
それに加えて、バリ島っていう非日常で特殊な環境が元夫婦および娘と恋人っていう二組のカップルの愛のカタチに彩りを添えている感じが良かった
まー、南の島ってのは都会の喧騒や競争やら冷酷さやらとは真反対だから、魅力的だよね
ロースクールを卒業してまさしく弱肉強食の世界に飛び込もうとしていた娘がすべてを捨ててイケメン青年を選んだのも無理はないかも
オレだってできるもんならそうしたいもんw
ところで「メキシコ人漁師の物語」って知ってる?
本作を見ながらこの物語を思い出したよ
「幸せ」って一体何なんだろね
幸せのカタチは人それぞれだけど、南の島には多くの人が望む要素がすでにある
そんなことを感じた映画ですた