鹿の王 ユナと約束の旅
2022年公開のアニメ映画「鹿の王 ユナと約束の旅」を観た
アカファ王国に攻め入ったツオル王国との戦争は黒狼熱(ミツツァル)という犬に噛まれたらかかる病のために小康状態となっていた
かつてアカファ王国の無敵戦士隊にいた主人公はツオル軍に敗れ、奴隷として地下の岩塩鉱で強制労働させられていた
ある日、その岩塩鉱に野犬の群れが襲来し、噛まれた人間は主人公と幼い女の子以外は全員死んでしまう
生き残った主人公は幼女を連れて岩塩鉱を脱出するのだが・・・
主人公を堤真一、主人公とともに旅する医師を竹内涼真、主人公を追う女を杏が声を演じている
クレジット見て堤真一って書いてあって「え!」って思った
だって全然、声の印象が違うんだもん
あれ、作りこんだ声にしては上手かったなー、さすが
こないだ新海誠監督の人物以外リアルな作品を見たせいか、全体的にアニメアニメしててなんか安心した
ファンタジー小説が原作らしい
ロードオブザリングとかでよく見る中世騎士物語的な時代背景で近代的な武器は出てこない
基本、弓矢と剣で戦ってせいぜい吹き矢が登場するくらい
※こっからはネタバレなので嫌な人はそっと離れてね※
まー、主人公は主人公なだけあってものすごく強いんだよ
おまけに犬に噛まれることによって不思議な力を手に入れちゃう
それにピュイカと呼ばれるインパラみたいな生物の扱いもうまい
だけど、後追いと言われる特殊能力を持つ女の弓矢にあたって負傷して医師がついてく
連れ去られた幼女を探してその三人の旅が始まるんだけど
途中で後追いの女が主人公を殺さなくなったのはなぜかよくわからんかった
山犬を操る犬の王ってのがいて、もう老人で巨木の中に埋め込まれているんだけど、なんかものすごい力で主人公と幼女を操ったりする
まあ、そこまでは良しとしてその仲間の独眼の男が後半、ツオル帝国に突っ込んで行くんだけど、あっという間に弓矢で射られて死んじゃう
そりゃあ、あんな真正面に攻撃したらやられるに決まってるわ
あの突撃も意味わからんかった
で、ラストシーンで主人公は幼女を置いて山犬を連れて山奥に消えていく
あれも何でそんな行動を取ったのか、その後どうなったのかもよく分からん
クレジットが流れ切った後、成長した幼女が山犬を連れた立派な鹿を遠くで見つけるんだけど、もしかして主人公は鹿になったんか?w
わからんことだらけの映画だったけど、まあそれなりの世界観はちゃんと作られていて途中で観るのやめようとは思わなかったのが救い
また生き残ってしまった、、みたいな主人公のセリフがあるんだけど
まあ、まだやることが残っているから神様連れていかないんだよ、みたいな考え方って嫌いじゃない
途中、旅をしながら医師がモノローグ的にセリフを言うんだけど、その節回しも文学的で結構沁みた
ストーリーが良くわからなくても世界観に身をゆだねればそれなりに楽しめる
そんなことを感じた映画ですた