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すりあわせ技術
精密加工や製品の信頼性だけでなく、アナログとデジタルのすりあわせや、ローテクとハイテクのすりあわせも日本や日本人の大切な技術であり、今後も日本が世界をリードすべき技術である。
日本には古くからすりあわせの技術があった。
建築分野ではほぞとほぞ穴、木と木を接合するための技術である。ほぞ穴が大きすぎると接合できないし、ほぞが大きすぎればほぞ穴のある木が割れてしまう。外気の水分量により伸縮を繰り返す木に対して、適切なほぞとほぞ穴を作る必要がある。
近代でも、カメラレンズの光軸あわせが手作業というローテクだったこともあるし、カメラの目であるCCDやCMOSの金型の精度を上げるため、手作業で磨くこともあった。
Made in Japanがもてはやされたり、Japan as No.1と言われた時は、欧米のファッションや工業のローテク部分の一部をハイテクに変えて、高品質で安価に提供できた時代でもある。その後、ハイテク化された機器や機械は、より人件費が安い韓国や中国に輸出され、耐久性や信頼性を特に必要とされるもの以外、例えばTVやスマホ、白物家電などの日本製は安価な韓国製や中国製に駆逐されていった。
自動車や工業機器などで日本製がトップを走っているのは、まだ信頼性や耐久性が必要だからである。
EV(電気自動車)、脱炭素(カーボンニュートラル)には遅れているとされるが、そこで必要とされるガスタービンや、積層セラミックコンデンサー、EVモーターなどはアナログな作業によるすりあわせが欠かせない工業製品である。
まだまだ日本製が復活するチャンスはあると思う。
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