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母なる琵琶湖の教え
ブログ記事がとても多くなってしまって分かりにくいので、noteに概略と目次をつけて読みやすいようにしていきたいと思っています。
ずいぶん昔に書いた文章は、かなり未熟で恥ずかしいのですけど。。。読み返してみると、今現在に至るまで様々なことがあり、考えてきたなぁと思います。過去は未熟ですが、今から思えば、そんな過去も現在につながっているのだと思います。
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人の悩みの大部分は対人関係の問題
アドラーの「共同体感覚」というのは、共同体の中で自分がその一員であるという感覚です。最初にアドラーを読んだ時には、ふ~ん・・・という程度だったのですが、学校での実践を深めれば深めるほど、この「共同体感覚」の重要性が理解できるようになってきました。
人の悩みの大部分は対人関係によるともアドラーは言っていますが、子どもの喧嘩をよくよく聞いていると、互いに自分の主張を言い張っているだけです。でも相手の言い分を受け入れることができたら、無駄な争いは回避できるようになります。
我を通そうとすればトラブルになる。なら友達や周囲の大人の意見を聞ける自分にすることができれば楽しい学校生活が送れるようになります。人の意見を聞けるようになれば、授業も聞けるようになり学力もアップします。
母なる琵琶湖のように他者の考えをたくさん受け入れていけば、その先にアイデンティティの確立があるのでしょう。
喧嘩は当たり前…この価値感が家族・兄弟・クラス・社会にとって 価値のあるものなのか
宇宙船地球号の乗組員 ①
自分というのは器であって、中身では無い。器は自分流で良いので、中身は先人の知恵が詰まっていないと、せっかくの器なのに役に立たなくなってしまう。
これについて、もう少し考えていきたいと思います。
アドラーは、人が幸福感を得るためには、共同体にとって価値のあるもの(コモンセンス)に準じて生きることが大事だと言いました。
共同体というのは、ちょっと堅い言い方です。これは、ある目的をもった集団という意味ではなくて、人類全体を指しているのだと思います。宗教や人種、主義主張などはありますが、皆、地球の上で暮らしている。人類全員が、言わば宇宙船地球号の乗組員なのです。
宇宙船の乗組員ですから、勝手な行動をしたり、ルールを守れなかったり、乗組員にとって価値のある行動をしない人は宇宙船地球号にとって、不要な人。だから、周りの人の気持ちは、排除の方向に向かってしまうのでしょうね。
だから、乗組員にとって価値のあるものに準じて生きていくことが必要なんでしょう。
先人が残したものは、多くの人が読みつないできたもので、いつの時代でも、必要で役に立つもの。つまり、古典には“人間の絶対的ルール”が書かれているのだと思います。
経験に学んでいたら、それは自分本位のルールであって、人間の絶対的ルールではないのですね。宇宙船地球号にとって価値のあるものとは限らない…
コモンセンスに準じた思考や行動をすることで社会に受け入れられるし、受け入れられている自分を自覚でき、安心感や幸福感に繋がっていくのでしょう。
ランチで出会ったお母さんは
「トラブルを通して学ぶことで、大人になる。 喧嘩は当たり前だし、大いに自己主張はすべき」
このように話をしていました。
18.1◆愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ -ビスマルク-
この価値感が、家族・兄弟・クラス・社会にとって価値のあるもの(コモンセンス)で、人間の絶対的ルールなのか、よく精査する必要があるように思います。
このような時に、判断の材料になるのが、古典なのだと思うのです。先人が、そのように書いているかどうかが正しい判断のものさしになると思います。
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よろしくお願いします。
お気楽