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6)臆病な子が活発な子に大変身

◆体を動かせば気分は晴れる 5


クラスに話したことの続き


「だいぶ前に担任した子だけど、彼女はとても怖がりで、運動能力は低くはないのにジャングルジムの1段を上ることさえできませんでした。

この子の悩みは、同じクラスのある女の子の存在でした。

相手の子は、彼女をいじめていたわけではないと思います。ただ、言葉がキツイところがあったので、怖がりの彼女には、普通の子ならスルー出来る言葉も全て攻撃されているかのように思い、傷つき悩んでいました。

「いじめられているんじゃないと思うよ、〇〇さんは言葉がキツイからね。人には受け取り方っていうものがあるから、あまり敏感に受け取らない方がいいし、スルーするってことも覚えて行った方が良いね」なんて、彼女によく話したものでした。

そんな彼女が、ある時、「先生、走ってきていいですか?」と私に言ってきたのです。

私もビックリしてしまったのですが、「ひょっとして、嫌なことがあった?」ときくと「うん」とだけ答えます。

「よし、じゃぁ走っておいで」というと、彼女は早速一人で運動場で走ってきて「すっきりした~!」と言って帰ってきました。

「ひょっとして、〇〇ちゃん?」と聞くと、彼女は言葉少なく「うん」と答えただけで友達の輪の中に入って行きました。私に暗い感情を訴えなくても消化できたのでしょう。

その後の彼女は、めちゃくちゃ明るい子になってクラスの中心的な存在になっていったし、高学年になると児童会でも活躍しました。

こういう子は本当にたくさんいます。嫌なことがあったら、体を動かす。身体を動かしたら、気分が晴れ楽しくなる。

そのように人間はできているのだから、それを使わないと損ですよ」

ということで、この続きは、また明日。


この文章は、お気楽先生のほぼ毎日私感にて過去にアップロードしたものです。noteでは、マガジンにまとめていこうと思っています。

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