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18)まず友達関係の改善を図る

◆タケシ君の一番の問題は、強い自己中心性


タケシ君の場合、勉強面は大丈夫だったのですが、友達に教えることで友達と関わることは、まだ難しいと判断しました。

でも、いつかできるようになっていけば良いので、できることから人の為になることをさせていこうと考えていました。

今まで担任した子ども達は、クラスの為の行動をすることで、どの子もみんな、友達と上手くいくようになっていったのですから。

勉強はできる子だったので、友達に教えることは追々させるとして、掃除とか配布物を配るとか、そういったお手伝いをさせることにして、まず友達関係の改善を図ることにしました。

タケシ君自身も、人との関わりのない手伝いの方が気楽だったようで気をよくしてやってくれました。


そのころからです。タケシ君の乱読が始まったのは。

課題を早々に終え、教室内の手伝いも無くなってしまうと暇になってしまいます。そういう時には、宿題をやるなどして時間を有効に使わせるのですが、頭がよいタケシ君は、あっという間に終わってしまうので、それならばと、教室内にある本を読んでもよいことにしました。

それらの本は私の私物ですが、子ども達が先日数えたら150冊ほどあったようです。偉人の伝記(漫画)のほか、自分が読んで為になった哲学系の本で子どもにも分かりやすいく書いてある本なのどが置いてあります。

偉人の言っていることを中心に子ども達に話をするので、タケシ君も興味をもったのです。

彼は、課題を早々に終わらせ、クラスの手伝いがなければ本の世界に没頭するようになりました。ちょっとの隙間時間を見つけても本を読むので、「タケシ君、こちらの世界に戻ってきてね」と何度も声を掛けなければならなくなるほどでした。

ということで、この続きは、また明日。



この文章は、お気楽先生のほぼ毎日私感にて過去にアップロードしたものです。noteでは、マガジンにまとめていこうと思っています。

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