仁義なきチャック

ズボンのチャックが壊れました。

出先で。


トイレでチャックを下げた時、何かがチャリンと落ちました。

聞こえるか聞こえないかくらいの音でした。

ん?と思い下を見回したのですが、何も見当たらなかったので、気にせずチャックをきちんと閉めて出ました。


いや、閉めたつもりでした。

実際にはスライダーは上に上がっていたのですが、社会の窓は開けっ放しになっていました。

下止の一つが外れてしまったためにスライダーが右のエレメントにしか引っかかっていなかったのです。


急にチャックの細かい名称が出てきて、「なんだそれ」となった人もいるかもしれませんね。

チャックを開け閉めする時に持つ部分をスライダー、ファスナーのかみあう部分をエレメント、上の限界点を上止、下の限界点を下止と呼ぶそうです。


トイレから出て「お待たせ〜」と呑気に言うと、一緒にいた母親が冷静に「チャック開いてんで」と教えてくれました。

もう一度トイレに行き、チャックを下からはめ直すと、今度は上止も壊れてしまい、上にも下にもいけない状況に陥りました。

上に行きすぎるとスライダーがストッパーの役割をなくし、腹力でエレメントをこじ開けてしまうのです(特に今日はスキニーを履いていたこともあり)。

今日のスライダー位置は、下から1/5の位置でした。

今日に限って短めのインナーだったので大変苦労しました。

おいおいチャックよ、せめてオーバーサイズのインナーを着ている時だけだってお約束だろ?


チャックには時に容赦ないので、気をつけてくださいね。

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