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今週やったこと#95 (2025/1/25-30)

京都芸術大学通信課程空間演出デザインコース3年次編入からの記録。やったことは定期的に記録に残しておきたいけど、毎日はしんどい。ということで、1週間単位でまとめている記事の第95回です。基本的に木曜日までの出来事を金曜日に更新(例外もあり)。3年計画2年目はいかに?

ざっくり言うと

5年ぶりの海外に余韻に浸る間もなく、学生モードに切り替え。卒制6のプレゼンの聴講から、先延ばしにし続けていた五感の空間デザインを進めるといった具合。なんか知らないけど、思っている事を書き出したら長くなってしまった。

卒制6最終プレゼンの聴講

1/25(土)に開催された卒業制作の最終プレゼンをZoomで聴講していました。聴講は去年に続いて2回目ですが、受け止め方が去年とは全然違いました。去年は正直なところ、皆さんがどのようなものを制作しているんだろうという気軽な気持ちで聞いていましたが、今年に関しては、おそらく来年、その場に立っていることをイメージすると、背筋が伸びるというか、聞いているだけで緊張してきました。

やはり1年間取り組んできた制作者の思いの強さ(と大きさ)を3分のプレゼンに凝縮して発表する難しさを感じました。多くの情報をスライドに入れすぎると説明しきれないし、かといってバッサリ省くと質疑で突っ込まれたり。そこが難しいと分かっているからこそ、話し方に緊張感がひしひし伝わってくる発表者の方もいらっしゃいました。

自分も仕事でプレゼンをすることがあるのですが、その性質も目的も大きく異なるため、自分の中での常識は通用しなさそうだなという気がしました。我々の世界だと、持ち時間から逆算して、1スライドに2〜3分かけなさいと言われているんですけど、それだと1枚で持ち時間終わってしまいます。その一方で、枚数はそれなりにありながらも、うまくタイムマネジメントをしながら制作物の魅力を余すことなく伝えていらっしゃる方もいて、なかなか考えさせられました。もちろん、制作物自体が魅力的であるというのが大前提なんだとは思いますが。。。

一般公開されない場での発表であり、個々の制作について具体的なことを書くことを控えますが、過去にアンケートに回答させていただいたもの、SNSなどを通じて断片的に様子が見えていたもの、クラファンに微力ながら支援させていただいたもの、遠隔授業等であの人の作品っていつも良いなと思っていた方のもの、あるいは初見ながら隠された仕掛けに気づいてしまい度肝を抜かれたもの等々、次から次へと目を奪われて本当に時間が短く感じました。

きちんと数えていないものの、発表者の数は計40名強だったかなと思います。学籍番号から類推すると、入学3年目の方がボリュームゾーンのように見えましたが、一方で2年で駆け抜けようとされている同期(23年3年次入学)の方も3名ほどいらっしゃいました。大変さが分かるだけに素直に尊敬してしまいます。

自分は何をするべきか

自分自身、これを書いている時点で卒制のテーマとして何を取り上げようかというイメージが全くないとことを素直に認めざるを得ません。とはいえ、卒制”着手”要件を満たしているからには、何をとりあげるかという方向性については早々に決めなくてはならないとは思っています。

空デという、ある意味何でもアリな専攻だからこそ、いろいろ難しさがありそうな気がしています。例えば、モノであれば、制作物のクオリティをどのように高めるのか、コトであれば人を動かすような仕組みを考えないといけないし、空間であればリアリティを出していかないと行けない。もちろん、そんな単純なものではなく、もっといろいろあるとは思います。ただ言いたいのは、どの方向に進むにしても、自分がこれまで避けていた「何かの壁」を乗り越える必要がありそうな気がしています。気がするじゃなくて、乗り越えないといけなんですけどね。

長くなってしまいますが、もうひとつ書いておきたいことがあって、それは「センス論からの訣別」です。それこそ1年目の初めから口では言っていますが、「あの人はセンスがある」という逃げ言葉を使うのを本当にやめます。卒制のあのたった3分のプレゼンからでも試行錯誤の苦労のようなものが滲みてくるような制作物がいくつもありました。

制作物の見た目や発想が素晴らしいから、センスがあるという言葉で片付けるのは、自分は努力していないという言い訳のような気もするし、そのような言葉をかけてしまうことは、水面下で努力されている事を無視しているような、ある意味侮辱的なのかもと思えてきました。

今さらですが、話に聞き入りすぎて、プレゼンを聴きながらメモを取らなかったのは痛恨の極みでした。これは、今年も卒展は現地で見ることにするしかありませんね😅

さらにひとつ年をとる

私ごとですが、日曜日にまたひとつ年を取りました。もう嫁に「この歳になってお祝いする必要ある?」と言われるような年齢ですが、当日の朝、静かに自分でお祝いしておきました。と言っても、いつものスタバでケーキを追加注文したぐらいですけどね。

人から見れば失敗だらけの人生なのかもしれませんけど、自分は生まれ持った楽観主義者なのか、個人的には「結果オーライ」だと思っています。だって、この歳になって、給料は安いかもしれないけど、ゆるゆるの会社に勤めて、生活費の心配をする事なく通信制の大学で畑違いのデザインを学ぶ機会を得ているなんて、考え方によってはすごい贅沢な事だと思うんですよね。

とは言え、将来に何が起こるか分かりません。今の世の中、いきなりレイオフを喰らうかもしれないし。それなら、少しでも選択肢が広がるよう、今学んでいる事を無駄にしないよう精一杯頑張るだけかなと思っています。

課題を進めるウィーク

卒制のプレゼンも聞いたところで、少しでも来年に時間的余裕を持たせるために3年次TWを進めていかないと、という危機感を持ったのは確か。着手要件は満たしていても、卒制3以降に進むにはTW2科目を終わらせないと行けません。たまたまですが、今週は時間的な余裕があるので、長らく停滞していた五感の空間デザインを進めます。

科目に着手した当初に書きためたコンセプト的なものと着彩前の平面図は、ほぼできていたというのが先週末時点での進捗状況のつもりでした。以前、取り組み始めた際に、課題提出までの作業をタスク化したつもりだったのですが、中途半端なまま放置していたことに気付き唖然としました。大まかに「プレゼンシート作成」みたいな大枠だけ作って、作ったつもりになっていたんですよね。シートに載せるダイヤグラムだったり、展開図だったり、個別の作業に落とし込む事を恥ずかしながらサボっていたようです。

ということで、現時点でできていること、作業としてやらないといけないことの棚卸しからスタートすることになりました。幸い、今週は仕事が忙しくなかったこともあり、ようやく課題やる気モードが入った気がします。(前も言ったよね)

藝大の卒展へ

1/28(火)、東京藝大の卒展を見るために上野へ行ってきました。何となく機内で見たブルーピリオドに引っ張られた説もありますが、一応来年は卒制をする身としては、少しでもインプットは多い方が良いと思った訳です。

もちろん、天下の藝大だけあってさすがぶっ飛んでるなという部分もたくさんありつつも、卒展(=卒業決定)でホッとしている若者たちを見ていると、どこの大学でも同じ学生なんだなと変に安心した部分もありました。昼食を食べるのも忘れて、かれこれ4時間近くかけて見て回ったものの、全部を見て回ることはできませんでした。スケジュール的に再訪は難しいところですが、もっと見たかった。

いろいろ学びも多かった中、シンプルに「卒制って自分で変な境界線を引かずにもっと自由にやっちゃって良いんだな」と思えたのが最大の収穫だっかもしれません。デザイン=問題解決と決めつけすぎるとスケールというか広がりがなくなるような感覚を覚えました。

今週はこんなところです。来週からは、仕事も通常モードに入りますが、2月のTW締め切りまで3週間を切ってしまったので、スピードを緩めるわけには行きません。ほんじゃあまたね。

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