FUJI TRACK ARCV記。(3)

フィッティングで早速コラムスペーサーを30mm詰めて、ヘッドパーツの上端から5mm上というところへステムを移動させた。ステアリングコラムの余りはお店に申し出て切ってもらって今より20mmほど短くしてしまってもいいかもしれない。サドルは最初よりも13mm上で一旦決着した。


これで30mm上の時より楽に乗れているというのだから、私の体幹も案外そこそこのものなのではないか? 順調にシェイプは進み、筋トレ開始から2-3ヶ月で7kg増量して60kg弱まで増量したものの、自転車優先に切り替えたところからは減量の一途で今は54kg程度となり、このまま進むと筋トレ開始時の52kgそこそこという水準まで難なく減量してしまいそうだ。朝は蕎麦80g(乾麺時)に大根おろしと牛乳200ml、昼はバナナ2本と牛乳400ml、夜もバナナ2本と牛乳400mlというような内容の食事も効いているようで全体的に皮下脂肪がみるみる削がれて筋肉質な見た目になっていくが、まだまだこんなものではないだろう。見るからにバッキバキの身体になるまでは弛まず地道にやるつもりだ。それでも全然速くなれないのであれば遺伝的な限界であろうが、そこまで練習されていないにも関わらず諦めるのは早計である。シングルスピードをガンガン踏むと共に、スクワット、デッドリフト、プランクでのポステリアルチェーンと体幹の更なる強化を促し、次の3ヶ月ではいよいよ1kmあたりの平均速度が40km/hに到達する区間が現れることを目指し、それに加えてストレッチ、ヨガ、瞑想でバランスの整ったトレーニング回復サイクルを模索したい。

閑話休題、このハンドルの高さで手をステム付近に添えながら乗ると、最早即席のTTポジションだが、それだと肘と膝が当たりすぎる。それを避けるためには適宜腕を前に伸ばす必要性があり、理想的な位置まで伸ばすとそのままTTバーを掴むような形となる。ブレーキレバーブラケットだったりTTバーだったりといったものは、まさに肘と膝が当たらないようにするための手の待避所としてあるのではないだろうか。これにより、肘と膝が触れそうで微妙に触れないポジショニングが可能となる。ヘッドチューブ長がロードバイクより短いため、その分だけハンドルの位置が下がってくれるので、シートポストを伸ばせない小柄な人間でも低いポジションが取りやすい……のか? 反応の良い車体を追求した結果か、チェーンステーを可能な限り短くするためにBB下がりが小さく、シートチューブとヘッドチューブが立って、従ってホイールベースが短いことに起因するのか自然な前乗りができるのもありがたい。やはり想像通りTT練習に向いたフレームだと思う。

どうかオブリーとボードマンの加護のあらんことを……(両者まだ生きてる)。

フレーム、クランク、ホイールについては納得しているが、ブレーキのタッチの悪さは絶対に改善せねばならないだろうと感じている。減速に支障はないが、どこまでが遊びでどこから効き始めるのかまるで分からないのでは、制動力一定で思ったところで止まることを目指すブレーキングは難しい。エンジンの速さも重要だが、加速するだけがレースではないのが常なので、どこからブレーキングを始めれば最適な速度でコーナーに入れるのか、どのラインを捉えると速度を保ちながらの最短距離を走れるのか、また、そのラインを実際に思った通り正確に捉えるバイクコントロールができるか、といった低速部分のやり方もかなり重要である。ブレーキのタッチの悪さについて、どの要素が根源なのか不明なため、ブレーキキャリパーの交換、ブレーキレバーの交換、ブレーキケーブルの交換(インナーアウター共に)が必要だろうと思う。だが、それをやろうと思うとハンドルの交換が必要で、それをやろうとするとまず最初にステムの交換が必要という状態であり、レバーの使い心地をすぐに試したいならこれらを一日で全て済まさねばならない。だが、実際のところは思ったように進捗しないことも織り込まねばならずほぼ不可能だろうから、第一印象を味わい尽くしたら乗るのはロードバイクかクロスバイクに切り替え、TRACK ARCVはドック行きとし数日に分けて作業することを検討せねばなるまい。

下準備としてハンドルにレバーとステムをあらかじめ付けておけば少しは時間の短縮になるだろうか? どうせやるならTT仕様に変えてしまってもいいかもしれないとも思えるが、どうしたものだろう。

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