靴に関して。(1)

ランニングシューズ型、スニーカー型、地下足袋型といったところを色々試しているのだが、結論は出ない。


スクワットをまともにやるためのウェイトリフティング用の靴を探し始めたところで、専用の靴を安価かつ安定的に供給してくれているという縁で使い始めたReebokの靴は結構良くデザインされていて、使い心地が良い。nano X4、nano X3 Adventureはクロスフィットを意識して作られているようだが、自転車でも使い勝手は良い。ウェイトリフティング用シューズ程ではないにせよ硬めに設計された靴底は撓みが少なく、踏んだ力を違和感なく伝達できるし、歩く予定は無くとも歩ける靴を履いているということから来る安心感に関して、個人的にはとても心強く思う。例えばコンビニに立ち寄る時や休憩するのに止まった時に少し散策するといった時の快適性だけを挙げても、止まって歩くということは想定されていない自転車専用の靴よりも当然ながら圧倒的に優れている。どうも見た目からしてフラットペダル用サイクリングシューズに酷似しているように思えたCourt Cleanも中々良く、薄い爪先はトークリップを比較的良くキャッチしてくれるし、完全フラットでクッションなし、ソリッドな合成素材の靴底はペダリングのダイレクト感に繋がってくる。ただし、私の足幅との相性は良いとは言えず、横幅がきつく感じられることが頻繁にある。あくまで自転車用とするならば悪くはないが、これで歩いたり走ったりというのはできればしたくない。

福山ゴムというメーカーから発売されている親方寅さん#6という靴も最近気に入って使っている。足裏感覚重視の薄めのアメ底が絶妙に歩きにくく、これまで履いてきた靴のクッションが如何に良く設計されていたかということや、自分の足がどれだけ未熟かを思い知らせてくれてとても良い。初めてこの靴で自転車に乗った翌日、土踏まずがひどい筋肉痛に見舞われた点も評価が高い。繰り返しになるが、どれだけ靴が助けてくれているか、どれだけ未熟な足で乗っているか、そういったことを再認識できて良い。そんな靴は残念ながらスポーツシューズ市場には溢れておらず、なにかのキッカケで作業靴への興味が湧かねば少し試してみようかという気にすらならないのだから、足が未熟だったということに遂に気付いたという新しい世界観を感じることができたことこそ正に貴重なものなのだ。一歩間違えると痩せ我慢になってしまうが、足自体の潜在能力は引き出せておらず、まだまだできることはたくさんあると思うとワクワクするという部分では、こういったアメ底で地下足袋風の履き心地を持っている靴は優れていると思う。この手の靴に興味が湧いてきた人が居られるならば、ワークマンにてスリップオン式ではあるものの同様の靴底を持った建さんIIという靴が780円で売られているので、入り口として活用してみては如何だろうか。

ところで、福山ゴムからも、滑らない靴底としてはシェアNo1? のHyper Vの日進ゴムからも、スニーカータイプかつ紐で締め心地を調整できるものが発売されているらしいが……、ここまできたら更に掘り進めてもいいかもね……?

つづく?

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