2024年12月記。(9)

下火の数日を過ごす。


寒さも関係するのか、夏場に比べると調子の濃淡が鮮明になってきた。また、良い時よりも悪い時のほうが多く感じられるようになるのは、この時期を仮に代謝が抑制され、生命力の低下する時期であると見れば、それも当然であろう。

極々個人的に自転車以外の生活が奮わないように思える昨今、中々全てが上手くいくものではないとは思うが、ふと何気なくサイクリング用のシューズ(私はReebokのCourt Cleanを自転車用としている)で乗ってみると、思っていた以上に軽く走ることができたりして、追い風かと思ったくらいだが、今日はそこまでの強風ではない。脚力が上がったというよりは、サドルの高さがいよいよ決まってきて、常に思い切り踏み込むようでなくともスイスイ走れるような、脚の存在が消えるかのような位置を探し当てることに成功したという面が大きいのだろうと思う。試行錯誤の日々は裏切らないというわけか?

高過ぎるのでは問題があるが、低過ぎる分にはさほど問題とはならなかろうと思い付き、地下足袋かそれに近いような底の薄い靴でひかがみに余裕を持った設定としておけば、大概の靴に順応できるのではないかという考え方で設定してみたが、当たらずとも遠からずだったろうか。

いよいよもうすぐそこまで来ているTRACK ARCVや冬至をよすがにしつつ、停滞の季節を如何に焦れず腐らず強かに過ごせるかが芽吹きの季節により大きく跳ぶためのポイントであると言い聞かせて、着実に過ごしていこうというのが、近頃の合言葉である。

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