~君へ(僕より)~ ~君へ(私より)~
~君へ(僕より)~
君へ。
君は何故に毎日笑っていられるのだろうか。
君の笑顔を見るたび僕は、
幸せな気持ちになるのは何故なのだろうか。
君が頑張っていることや、
前に進もうとしている事は知っているよ。
僕の声を直接届ける事は、
なかなか出来ないけれど、
僕の思いを君に届けたい。
~君へ(私より)~
君へ。君が居るから私は笑顔でいられるよ。
君が笑顔で迎えてくれるから、
私は笑顔でいられる。
君とはなかなか会う事は出来ないし、
君とお喋りすることもそう簡単に
出来る事ではないよね。
それでも私は、
君がまた笑顔で迎えてくれるように
頑張るから。
この思い、届きますように。
~君へ(僕より)~
君はどうしてうしているだろう?
僕が君と会えなくなってから
どのくらいの時が過ぎただろうか。
君は元気ですか?
君は変わりなく頑張れていますか?
君は今、幸せですか?
君を思う僕は、、、。
僕は君に何が出来るだろうか。
~君へ(私より)~
君は今、何をしていますか?
私の事を今でも覚えていますか?
君と会えなくなって
随分と時間が過ぎましたね。
君は元気でいるのかな?
君は変わらずに、
頑張っているのかな?
君は今、
幸せな時を過ごしていますか?
君の事を思い出して私は
頑張れているよ。
私は、、、。
~君へ(僕より)~
僕は君に謝らなければならない。
あの日、
約束の場所に僕は行けなかった。
勇気が無かった。
僕なんかが行かなくても、
との思いがあった。
君に会いに行くよ。
そう伝えていたのにだ。
毎年この季節になると
僕はその事を思い出し
懺悔を繰り返す。
今年もこの季節がやって来た。
~君へ(私より)~
私は君に伝えたい。
あの日、約束の場所に君は来なかった。
きっと忙しいんだ。私は自分を納得させた。
君が会いに来てくれる。
それがどれだけ嬉しかった事か。
誰にも見られない場所でひとり、
泣いたんだ。
今年もまた、あの季節が来た。
『君に会いたい』と伝えたい。
~君へ(僕より)~
今と言う時代は残酷で、
忘れていた名前すら『検索』する事で
知る事が出来る。
そうでなくても『関連するワード』として
出てきてしまう。
それが出てくると言うことはだ。
時代に求められ、
成功している証
なのだろう。
僕はどうだ。
名も知らぬ土地で誰にも
知られる事はない。
~君へ(私より)~
このデジタル化が進んだ世界で君は
私を知る事があるのだろうか。
私が望んでも望んでいなくても
個人の感情とは別に広がっていく。
それが今と言う時代。
私がどれだけ君の名前を探しても
出てくる事はない。
名前など、如何様にも変えられるし
ただの記号でしかないのだから。
~君へ(僕より)~
君の存在を改めて認知してしまった僕は、
再び君から目が離せなくなった。
僕は君から逃げたんだ。
僕は君に惹かれていく僕が
怖くなった。
僕は君から、、、、
逃げたんだ。
それなのに、それなのに君は
再び僕の前に現れた。
僕はどうしたら、、、
~君へ(私より)~
何度、君の名前を探しただろう。
何度、君の名前を、、、私は。。。
今日、偶然見つけたんだ。
みんなで撮った一枚の写真。
その中にね、君はいたんだよ。
笑ってたんだよ。
君だけが居ない世界が来るなんて
思ってもみなかった。
何で君だけが、、、
ねぇ私、何か間違ったのかな。
~君へ(僕より)~
ネットで君の名前を見た時、
僕の記憶の中の君は笑っていた。
ネットを使えば、
僕の知らなかった君の時間が一瞬にして手に入る。
僕は僕の知らない君の時間を知ってしまったんだ。僕の失っていた時間は今に飛んだ。
会いに行こうか。。。
僕は荷物をまとめ、家を出る。
~君へ(私より)~
いつものように、私は君の名前を探していた。
やっぱり無い。
分かっていたことだ。
君は来ない。
分かっていても、探してしまう。
君だけが居ないんだよ。
偶然見つけた写真の君はみんなと笑っていたよ。
飽きられちゃったのかな。
君の居ない会場で今日も私は
ステージに立つ。
~君へ(僕より)~
僕は電車に乗り、
君の居る待ちへ向かうよ。
君の居る街はどう変わったろう。
君を取り巻く世界はどう変わったろう。
僕は君を目指し、
君の居る世界を目指し、
君へ会いに行く。
持てる荷物も持ち、
電車に揺られながら僕はひとり呟く。
「・・・ただいま。」
~君へ(私より)~
私はこの世界であとどれだけの
ステージに立てるだろう。
私を知っているみんなはいつまで
私に付いてきてくれるだろう。
みんな君の様に、
いつか名前を見なくなる日が来るのだろうか。
私は、、、。
私がステージを降りてしまったら、
負けを認めてしまう。
君に、会いたいよ。
~君へ(僕より)~
僕は君に伝えなければならない。
ここに帰って来たことを。
君との想い出の詰まったこの地へ
再び帰って来たことを。
そして、君に会いに来た事を。
君は笑ってくれるだろうか。
君は笑って出迎えてくれるだろうか。
君を取り巻くみんなは、
昔と変わらずにいるだろうか。
~君へ(私より)~
君を思い出して、
今日はあの頃の歌を歌ったんだ。
写真の君が笑ってくれていたから。
写真を通じて、君に届いているんじゃないかって、そう思ったんだ。
みんな懐かしがって聞いてくれた。
みんなの心にも君がいてくれると
いいな。
どうかこのような想い
届きますように。。。
~君へ(僕より)~
僕が君と会わなくなってから
どのくらいの時が過ぎただろう。
君は元気ですか?
君は変わりなく頑張れていますか?
君は今、幸せですか?
僕は君に何が出来るだろうか。
僕は君にこの想いを
届ける事が出来るだろうか。
僕の想い、君に届け!
~君へ(私より)~
君と会えなくなって
随分と時間が過ぎてしまいました。
君は元気でいるのかな?
君は変わらずに、
頑張っているのかな?
君は今、
幸せな時を過ごしていますか?
君の事を想い出して私は
頑張れているよ。
誰でもいい。
私の想い、君に届けて!
~君へ(僕より)~
僕は来てしまった。
君の居る場所へ。
君の居る世界へ。
ステージが始まり、君の目は、
終始潤んでいた。声が震えていた。
僕の目も終始潤んでいた。
やがてステージが終わると
僕は君に、僕の想いを伝える。
「、、、ただいま。」
僕は君に手紙を渡した。
~君へ(私より)~
いつもの様に君の名前を私は探す。
「、、、えっ!まさか!」
君の名前がある。君が居る。
それがどれだけ嬉しかったか。
どれだけ待ち望んだか。
ステージの内容は記憶にない。
何を喋ったか、何を歌ったか。
君の目は終始潤んでいたね。
私もだよ。こんなのずるいよ。
~君へ(僕より)~
僕は手紙に全てを託した。
僕の想いは全て書いた。
最後に、、、『大好きです。』
~君へ(私より)~
君の想いは全て受け取りました。
君も私も今日の最後はくしゃくしゃに笑ったね。『ありがとう。』
~君へ(僕より)~ ~君へ(私より)~
~完~