『ちょっといいかな?』 想定5分
BL声劇 2人(男性、男性)
男性1『 』、男性2「 」
『ん、ふ、はっ、んん!っと。ふぅ~。まぁ、こんなもんかな。』
「、、、いい。」
『え?ちょっ。びっくりしたぁ。何?俺に何か?』
「いい、いい、いい。」
『な、何なんだ!?ちょっと、だんだん距離が!』
「ふふふ。物理的距離なんてすぐに縮められるんだよ。ほら、こんな風にね!はっ!」
『は、速い!?』
「その反応速度、君は何か経験があるのかな?」
『、、、柔道、なら嗜む(たしなむ)程度に。』
「なるほどね。それなら納得だ。バックステップかと思ってたが、摺(す)り足だったって訳か。うん、悪くない。」
『そういうお前の身のこなし、ボクシングかレスリング。と言ったところか?レスリングにしては華奢(きゃしゃ)だな。となるとボクサーだな。』
「ご明察。僕はボクサーだ。さっきからトレーニング見させて貰っていたけど、君の筋肉。いいよね。」
『いつから見ていた!?視線を感じるとは思ったが、まさかお前だったとは!?』
「そんなに警戒しないで。同じ男性、でしょ?」
『DNA配列、その身体的な特徴から男性と分類されている。』
「あぁ!嬉しいなぁ!その返し、理想の返しだよ。」
『理想の返し?』
「そう。ただの脳筋かと思ったら理系なところもあってさ。何より僕を本当に警戒していたらDNAとか、身体的な特徴とか言わないよね。」
『いやいやいやいや!このくらい普通だろ!それなら、お前のような不審者にはどう返せばいい?』
「不審者ってのは心外だな。まぁ、いいや。君のその思考では、正解は返せない。本当に僕を警戒していたのなら、そもそも何も返さない。会釈(えしゃく)して終わりにするね。」
『ぐ、ぬぬぬ。。。』
「更に言ってしまえば、君は僕の事を少なからず認識しているはずなんだ。」
『に、認識している、だと?』
「そうだよ?話した事は無かったけれど、僕が僕という存在を君の潜在意識に刷り込ませてたんだよ。時間をかけてゆっくりとね。同じ時間、すれ違う、シャワー室、君にも思い当たる事があると思うよ?」
『ま、まさかお前!?俺と同じ時間にジムに居る、よくすれ違う、シャワー室で誰かと話してる声をよく聞く。って、まさか!まさか!?』
「そう。僕がずっと、僕という存在を君に刷り込ませていたんだ。僕が目の前に現れても、話かけられても違和感がなくなるくらいにね。」
『お、お前、、、どうしてそこまでして俺に執着してんだよ?』
「さっきも言ったけど僕はボクサーなんだ。この体を見たら分かると思うけどアウトボクサーでね。近寄られたら避ける。でも狙った獲物は逃さない。」
『ね、狙った獲物!?俺がか!?』
「ん~、正確には君の筋肉が恋しい。君に触れたい。いや、君の筋肉を愛(め)でて、味わいたい。」
『お、お前、、、自分で何言ってるのか分かってんのか?正直、気持ち悪いぞ。』
「大丈夫。僕は正常だよ。ただ君の筋肉が好きなだけ。」
『筋肉、ね。俺も自分の筋肉には多少は自信があるが、、、例えばこんな?』
「あ、あぁ。。。」
『お?分かるか?見てくれ、この隆々(りゅうりゅう)とした筋肉を。この固さ、この筋肉量。』
「あぁ、、、いい。触りたい。」
『ダメだ。お前にこの筋肉の美しさが分かるか?この張り、つや、そして、、、もっこり感。』
「あぁ~いいねぇ。そのもっこり感。たまんないなぁ~。」
『おっと。それ以上近付いたら、、、分かってるよな?』
「近付いたら、、、どうなっちゃうんだろう。近付きたい、触れたい。ねぇ、いいよね?ちょっとくらいなら、いいよね?」
『しょうがないヤツだな、ちょっとだけ。だぞ?』
「うん!あぁ、この張り、いいなぁ。この固さも、最高だよ。」
『それなら、こういうのは!ん!どうだ?』
「筋肉に血管が浮き出てる!このバキバキに割れた腹筋で包まれたい。このムキムキな腕の筋肉に、、、はぁ、はぁ、はぁ。」
『ほら。俺の胸筋、試しに来いよ。』
「いいの!?うわぁ、カチカチの胸筋♪いい肌触り♪もっと。もっと欲しい。」
『もっと?それなら、お望み通りに、ん!』
「あぁ!包まれてる!筋肉に包まれてるぅ!」
『これで満足か?本当は、もっと欲しいんじゃないのか?』
「欲しい。欲しい欲しい欲しい!もっと欲しい!」
『よ~し、分かった。また明日、同じ時間に来い。明日はもっとハードなトレーニングしようぜ。』
「するぅぅぅぅ!!!」
『明日、待ってるからな。』
「ハードなヤツ、楽しみにしてるね♪」