『ボクとキミだけの世界』 想定3分
声劇 2人(女性、男性)
テーマ 《出会い》
※こちらは4月24日開催された声劇企画に提供させていただいた台本です。
女性「 」、男性『 』
ボク
『ここは、どこだろう?』
キミ
「さぁ~?どこだろうね?」
ボク
『うわっ!びっくりしたなぁ。』
キミ
「ふふふ。ごめんね~。驚かせちゃった。」
ボク
『ねぇキミ。ここはどこなんだい?』
キミ
「ん?何を言っているのかしら?ここは、ここよ?」
ボク
『いやいや、そうじゃなくてさ。ほら、ここは日本だよ~とか、そういうのあるじゃない?』
キミ
「に、ほ、ん、、、?あっ!」
ボク
『ピースしてどうしたの?、、、あー!2本!?まさか、そういう事!?』
キミ
「えへへ。にほんにほん。」
ボク
『キミは不思議な子だね。その髪飾りも変わった形をしてる。』
キミ
「ふしぎ?ふしぎってなぁに?美味しいの~?」
ボク
『いやいや、チョコレートとかお菓子とかそういうんじゃないから。』
キミ
「ふーん、残念。」
ボク
『ねぇ、キミの名前は?』
キミ
「なまえ?」
ボク
『そう、名前。』
キミ
「ないよ?」
ボク
『え?名前が、、、ない?』
キミ
「うん!ここは全てから解放された世界。名前も性別も年齢も、全てから解放された《空白》の世界。」
ボク
『ちょっと何を言ってるのか分からないよ。どういうこと?』
キミ
「あなたは迷い人。元の世界へ帰還(かえ)りなさい。」
ボク
『ちょっと!ちょっと待って!』
《 5秒程度、空白 》
キミ
「ほら、そこのあ・な・た。邪魔よ邪魔。」
ボク
『え?あっ、ごめんなさい!あれ、そ、その、、、髪飾り!』
キミ
「え?髪飾り?あぁ、これ?母から譲り受けたものだけど?何か?」
ボク
『知ってる。ボクはキミを知ってる。あの世界でボクはキミと出会ってる。』
キミ
「え?まさか!?あなたが私の待ち人!?」
ボク
『え?待ち人って?何?』
キミ
「ずっと待ってた。ずっとずっと待ってたんだから。やっと出会えたんだね。何年待たせたと思ってんのよ。全く。」
ボク
『え?え?』
キミ
「これから宜しくね。ボク君♪」
ボク
『まさか、マジかぁ~。』