『思い出のリンゴ飴』 想定5分
プロポーズ大作戦声劇
シチュエーション 祭り
男性→女性 へのプロポーズ
男性
『さすがにお祭りともなると凄い人だな。はぐれるなよ?』
女性
「そうだね。いつもこんなに人、居たっけ?」
男性
『どうだろうね。これだけの人出(ひとで)は久しぶりに見た気がする。去年とかは中止だったから尚更(なおさら)かもね。』
女性
「あ~なるほど、ね。っと、危ないなぁ。前見て歩きなさいよね、もう。」
男性
『おいおい、大丈夫か?ちゃんと手繋いでないと危ないぞ。ほら。』
女性
「あっ、う、うん。ありがとう。」
男性
『お前も浴衣に草履(ぞうり)なんか履(は)いてるから歩きにくいんだろ?』
女性
「そういう君だって浴衣に草履(ぞうり)じゃない。人の事言えないと思うけど。」
男性
『まぁな、折角(せっかく)なんだし、たまにはいいじゃん。お揃いってやつだろ?』
女性
「確かに私だけ浴衣ならまだいいけど、君だけ浴衣だったら、ね。」
男性
『もしそうなったら、法被(はっぴ)に着替えて神輿(みこし)でも担ぎに行くか。なんてな。』
女性
「それはそれで見て見たかったなぁ~。ねぇ、今からでも遅くないよ?法被(はっぴ)着てお神輿(みこし)担ぎに行ってきたら?」
男性
『やめてくれよ~。おっ、あっちなら人も少なそうだから行こうぜ。』
女性
「あっ、ちょっと待って。ねぇ、その前にリンゴ飴、買っていい?」
男性
『ったく、しょうがねぇなぁ。それなら俺が買ってやるよ。』
女性
「えへへ、ありがとう。」
男性
『お前、お祭り来ると必ずリンゴ飴買うよな。なんでだ?』
女性
「ん~何だろうね。特にないけど、好きなんだから、いいじゃない。(ホントは君と初めて買って食べたから。覚えてないよなぁ。)」
男性
『それもそうだな。よし、ここなら大丈夫そうだ。ここで休もうぜ。』
女性
「ここ?座れる場所ないじゃない
。ホントにここにするの?」
男性
『あぁ、ここにする。そしてお前はここだ。さ、おいで。』
女性
「ここだってあなたの上に座るの!?」
男性
『そうだよ?不満か?』
女性
「ふ、不満な訳ないでしょ、ば~か。」
男性
『俺さ、お前に伝えなきゃいけないことがあるんだ。』
女性
「え~なに?お祭りの熱にやられちゃった?」
男性
『そんなんじゃねぇよ。ま、聞けよな。』
女性
「、、、うん。ねぇ、リンゴ飴、、、食べてからでもいい?」
男性
『きっと、リンゴ飴の思い出より強烈になるから。リンゴ飴君には見届けてもらおう。』
女性
「覚えてて、くれたんだ。。。」
男性
『例)これまでも君をずっと見てきた。俺なりに考えてたんだ。だから、りんご飴君には仲人(なこうど)になってもらう。俺たちふたりの、俺たちふたりだけのな。結婚しよう。』
女性
「例)もう、何を言い出すかと思ったら。確かにりんご飴の思い出より、今日の方が強烈かも。でもね、全部が思い出なんだよ。これからも思い出たくさん作って行こうね。結婚しよ。」