バレンタインの挑戦『大好きが言えなくて』
ソロ(女性)
『大好きが言えなくて』
「もしもーし。」
「おーい、聞いてる?」
「聞こえてますかー?おーい。」
「なんだ、聞こえてるんなら早く返事してよね。」
「あ、こらそこ~。からかわないでくれる?」
「そう、電話よ電話。何でわざわざ電話してるんだって、その理由。」
「んもう、君と話してるとすぐに話題がどっか行っちゃうんだから。」
「わ、私だって真面目な話する時だってあるもん。」
「……真面目に聞きなさいよね。」
「……好きです。」
「な、え?ちょっと!今の聞いてなかったの!?」
「洗濯物取り込んでたって……雨でも降ってんの?って言うか、何で夜に洗濯物なんて……。」
「あぁ、そっか。一人暮らし……だもんね。昼間仕事してるんだもんね。……うん。毎朝、洗濯してるの!?」
「偉いね……。ちゃんとしてる。」
「そーだよ、電話の内容は聞いて無いけどね!べーだ!」
「……何よ。バカぁ。」
「違うもん、泣いてないもん。」
「もう大丈夫だもん。」
「何よ……いっつも子供扱いしてさ、私だって女の子なんだよ?肩並べて歩きたいじゃん。私だって、もぅ……大人なんだからね。」
「女の子はいつだって待ってるんだぞ……。」
「大好きだ!大好きなの!」
「……えへへ。うん……大好き。」
終わり