『お願い』
・登場人物
クー (18)
マチ (18)
・設定背景
2人は親友。
卒業まであと数ヶ月。
ある日、ある時の教室でのひとコマ。
確かにあった日常の風景。
クーがマチに切り出した『お願い』とは?
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ク「ねぇ、マチ。」
マ「ん?」
ク「マチってば。」
マ「だから何よ。」
ク「お願いがあるんだけど。」
マ「何よ改まって。気持ち悪い。」
ク「あー、ひっどいなぁ。」
マ「クーがそんなだからじゃない。
だから何よ。」
ク「・・・あの、さ。」
マ「あ、分かった。
まだ進路の事で悩んでんの?
私の考えは変わらないわよ。
クーが夢見た、
クーの進む道を私は信じる。」
ク「・・・マチ。。。」
マ「ずっと言ってるでしょ。
どんな進路を選んだって
私とクーの関係は変わらない。」
ク「マチぃぃ。。。」
マ「ちょっ、絞めすぎ絞めすぎぃぃぃ。」
ク「あ、ごめん。」
マ「っとに、首はヤバイって。」
ク「マチは、、、さ。
好きな人とかいなかったの?
ずっと私と一緒だったじゃない?
だからどうなのかなぁって思って。」
マ「いないいない!
そんなのひとりもいないから!
何よ突然、もぅ。」
ク「怪しいなぁ。
マチにしては慌てすぎじゃない?
ホントにいないの?」
マ「・・・今は、ね。」
ク「えっ。前は、、、いたんだ。」
マ「うん。」
ク「ごめんね、何か突然。
ほら、マチってずっと一緒に
居てくれたから。。。その。。」
マ「私が望んでクーと一緒に居たんだよ。
よく分かんないまま好きになった人と、
この先もずっと一緒でいたいクーとは
比較対象にすら、ならないよ。」
ク「私たち、、、
こういう話題は避けてたよね。」
マ「うん。
そう言うクーだっていたんでしょ?
好きな人。」
ク「まぁ、ね。やっぱりバレてた?」
マ「バレバレよ。」
ク「ホント、マチには敵わないなぁ。」
マ「クーは分かりやす過ぎなのよ。」
ク「何かいいよね、こう言うのって。」
マ「何?なになになに?どした?」
ク「2人しか居ない教室で、2人してさ、
何してんだろうね、私たち。」
マ「・・・今だけだから。」
ク「えっ。。。」
マ「さ、帰ろう。クー!行くよ~!」
ク「あ、ちょっと!
待って!待ってよ~。マチ~!」
マ「いーやー!待たな~い!」
ク「マチ!お願いがあるんだけど!」
マ「こんな時に何!!」
ク「コンビニでジュース買って帰ろう!!」
マ「あぁ~もぅ。。。コンビニまで競争!
負けた方がおごりね!」
ク「あ!ずるい!マ~チ~!ねぇ、マチ!
マチってば!待ってよ~!!!」
~終わり~