BL2人声劇『僕の全てはお兄ちゃんのもの』想定2分
弟
「なぁ、兄貴。」
兄
『ん?どした?お前が部屋に来るなんて珍し……ってお前、なんだよその格好。』
弟
「格好?……あぁ、これ?学校から帰って来て着替えてたんだよ。そんな事よりさ。これだよこれ。」
兄
『ん?学校案内?大学のか。』
弟
「そ。兄貴はさぁ。大学、どうなの?楽しい?」
兄
『そりゃあなぁ、まぁ。それなりに。好きな事させてもらってるし、このまま大学院行こうかとは思ってる。』
弟
「やっぱスゲーよなぁ……兄貴は。」
兄
『大したことないさ。とにかく、お前は早く服着ろ、服。』
弟
「あ、でもさ。その案内の学校……。遠いんだよね。」
兄
『え?……なっ……確かに……遠いな。って……事は……。』
弟
「一人暮らしか下宿だよね。」
兄
『お、お前!?そんな!急過ぎるだろ!?』
弟
「あ、兄貴?そんな必死にならなくても……。一生会えない訳じゃないし。」
兄
『夏休み、冬休みだってバイトするんだろ?平日だってそうだ。学校行ってバイトして、いつ帰って来れるなんて言える?言えないだろ!?』
弟
「……やっぱ、そう……だよな。」
兄
『そうだ。お兄ちゃんとして認めない。この学校はやめなさい。それとも何か?この学校じゃなきゃいけない理由でもあんのか?ってか服着ろ、服。無いのか?』
弟
「あ~、あのさ……。ほら、ここ……実家じゃん?」
兄
『!?ま、まさかお前……。』
弟
「その……一人暮らししたら……自由に……かなぁと思ったりして。」
兄
『良し!この学校受験しろ!な?服なんて着なくていい!願書、書けてんのか?何か必要ならいってくれ。お兄ちゃんの人脈駆使して用意する。』
弟
「兄貴……。さすがにそれは……怖い。そらからさ……。今、父さんも母さんも居ないんだよね。」
兄
『な、なに!?静かだと思ったら!気付かなかった!あぁ、弟よ。だからお前はずっとそんな格好で……。罪なお兄ちゃんを許しておくれ。』
弟
「大丈夫だよ。ねぇ、兄貴。一人暮らししたらさ、会いに来てくれる、よね?」
兄
『当然だろ!月1で会いに行く。約束する。』
弟
「お兄ちゃん、大好きだよ。」
兄
『んぁ。今日はまた積極的だな。んん……。はぁ……。こっちは、もう……準備……出来てる。』
弟
「んん……。僕の全てはお兄ちゃんのものだよ。」
おわり