『友情の色』ホワイトデー声劇 準決勝用 百合 『青』《ルート分岐型》想定3分
『友情の色』 作 沖ママ
《共通パート》
女1
「やぴ~お疲れ~。用事って何だった?」
女2
「お疲れ様。ごめんね、色々と予定もあるのに呼び出しちゃって。」
女1
「無い無い。予定なんて何もないよ。」
女2
「そうなの!?だって、今日……ホワイトデー……じゃん?男子からとか……その、色々と……無いの?」
女1
「あはは。無い無い。な~んにも無い。だって男子にはあげてないもん。」
女2
「えっ?あっ……そ、そう……なんだ?」
女1
「うん。んで?何の用で私はここに呼ばれたのかな?」
女2
「その……バレンタインにさ……。』
女1
「あー、チョコ?交換したよね~。あれ美味しかった~。」
女2
「うん……凄く美味しかった!嬉しかったし……。」
女1
「ホント!?それなら良かった。」
女2
「それでなんだけど、今日はホワイトデーだから……その……。」
女1
「もしかして、わざわざ用意してきたの!?」
女2
「う、うん。そう……。あのね、せっかくだから、思い切って言うね。」
女1
「う、うん……。」
女2
「私……好きなの。」
女1
「え?」
女2
「好きなの!あなたの事が大好きなの!」
女1
「あ、ん?……それって……。」
女2
「選んで欲しいんだ。私の告白、OKなら赤いのを、こんな私でも友達でいてくれるなら青いのを。今の聞いて、もう……無理なら紫のを。私は何を選ばれても後悔はしない!だからお願い!」
女1
「選ぶって……。」
女2
「何を選んでも、私は大丈夫。大丈夫だから!お願い。私、もう耐えられない……。」
女1
「わ、分かった……。後悔……無しだよ。」
女2
「うん。」
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《ルート分岐》 『青』
女1《モノローグ》
「正直、戸惑っていた。それでも……彼女の真剣な姿を見て、私は覚悟を決める。」
女1
「もう、びっくりしたよ?私は、これを選ぶわ。この青いのを選ぶ。ねぇ、これって何なの?」
女2
「あっ……。そ、そっか……。」
女1
「まぁ、好きとかはまだ良く分かんないからさ。でも、友達でしょ?これからも仲良くしてよね。」
女2
「うん、ありがとう。私の事、嫌いにならない?」
女1
「あはは、なる訳ないでしょ~?あんたは最高の友達なんだから。」
女2
「えへへ、そういうとこ、好き。」
女1《笑いながら》
「あ~、またそうやって好きとか言うんだから。」
女2
「だって、大好きなんだも~ん。いいじゃん。」
女1
「ま、まぁ。好きと言われて嫌な気は……しないけど。」
女2
「え?それじゃあ……。」
女1
「いやいやいやいや、まだ早い。」
女2《照れる》
「まだ……?」
女1
「そういう意味じゃな~い!」
女2
「ふふふ。」
終わり