『今夜、夜景の見える場所で』想定3分
プロポーズ大作戦声劇
シチュエーション レストラン
男性→女性 へのプロポーズ
女性
「よく、こんなところ予約取れたわね。大丈夫なの?」
男性
『ドレスコードとか初心者なんです!ってお店の人に教えてもらったから大丈夫だろ。』
女性
「いや、まぁそれもあるけどさ。作法とかあるじゃない?私も自信無いわよ?」
男性
『あ~、それは大丈夫。なぜなら~?俺も知らない。』
女性
「知らないって、それじゃ困るでしょ!?」
男性
『大丈夫だって。偶然、個室が空いてたらしくてさ、そこにしてもらったんだ。』
女性
「ドレスコードのある展望レストランで個室!?あなた、何したのよ!こんなところ、普通予約出来ないでしょ!?」
男性
『目的と初心者なんでとか色々聞いてもらったら、個室どうですか?って言われてさ。ほら、何て言ったかな。VとかPなんとかだったかな。』
女性
「VなんとかP。。。ベープ?蚊取り線香じゃない。ねぇ、それってひょっとして、VIP(ぶいあいぴー)、、、とか?」
男性
『あー、確かそんな感じだったかも。英語で言われても分かんなくてさぁ。俺、英語ダメダメじゃん?』
女性
「あんたさぁ、マジで何したのよ。正直に言いなさいよ?普通、こんなとこ予約しないし、予約取りたくても取れないんだから。分かる?」
男性
『だーかーらー。プロポーズしたい人がいるんですって言っただけだってば!そしたら色々良くしてくれたの!』
女性
「プ、プロポーズ!?」
男性
『あっ、やべぇ。』
女性
「ここで言ったら台無しじゃないの!」
男性
『ってなるよなぁ。』
女性
「やほ~、お待たせ。待った?」
男性
『いや、全く。待ったうちに入んないよ。』
女性
「あ~。その言い方は、かなり待ったなぁ~。いつも言ってるでしょ?早く来すぎだって。」
男性
『ばか、女性を待たせる男にはなるなって、じいちゃんの遺言なんだよ。』
女性
「そんな遺言ある訳ないでしょ?全く、どんなお爺様なのよ。」
男性
『人生を謳歌(おうか)してたな。』
女性
「それは置いておいて、今日はどうしたの?」
男性
『あぁ、ちょっと話がしたくてさ。』
女性
「話なら電話でもいいじゃない。何よ改まって。」
男性
『直接話す方がいいだろ?大事な事は特に。店員さん!おかわり。』
女性
「大事な事?あ、店員さん!同じもの1つ!」
男性
『ドレスコードのある展望レストランの個室より、下町にある居酒屋の方が俺たちらしいだろ?』
女性
「何言ってるのよ。ドレスコードのある展望レストランの個室なんて行きたくないわよ。で、本題は?」
男性
『一度しか言わねぇから、ちゃんと聞いてくれよ?』
女性
「大袈裟(おおげさ)ね、いいわよ。聞こうじゃない。」
男性
『例)俺は、この下町の居酒屋が似合う君に惚れた。ドレスやレストランの雰囲気で誤魔化せられやしない。そのままの君が好きだ。一生、俺から離れるなよな。結婚しよう。』
女性
「例)嬉しい。私もね、着飾ったり雰囲気で誤魔化すようなあなたなら、受けるつもりはなかったのよ。今日、ここで言われたから、嬉しいの。ありがとう。これからもずっと、あなたからの想いを大切に一生離れないからね。」