3人声劇 想定20分『第4話 ブラックレイン』

🖊沖ママカーニバル2024

『No Limit(ノーリミット)』 作 沖ママ

第4話 ブラックレイン

議員 ミナヅキ アヤナ : (女性)
議員秘書 サカキバラ サヤカ : (女性)
役人 タドコロ シュウイチ : (男性)

-以下本文-

サカキバラ サヤカ
「もしもし、ミナヅキ事務所です。……どちら様ですか?あの……。はぁ……まただ。今日で5日連続。何なのかしら。単なる嫌がらせにしては熱心ね。先生に対する嫌がらせの中でも謎すぎる嫌がらせの代表格が無言電話。 誰が何のためにやっているのか、全くの不明。先生が事務所の電話に出る事など無いというのに、わざわざ電話を掛けてくるとはどのような心理状態なのか。ホント、謎だわ。」

ミナヅキ アヤナ
「サカキバラさん、どうかした?」

サカキバラ サヤカ
「あ、先生。特別なにかという訳ではないんですけど……。」

ミナヅキ アヤナ
「もしかして、嫌がらせの電話とか、来た?」

サカキバラ サヤカ
「え?」

ミナヅキ アヤナ
「最近、あちこちの事務所で問題に
なってるのよ。特に今、政権与党は叩かれやすいから。風向き最悪よね。あ~ぁ、何で議員になんてなっちゃったかなぁ。」

サカキバラ サヤカ
「それは先生の、この国の在り方を変えたい、地方からではどうにも出来ない事を、中央で変えたい。そういう熱意があったから!」

ミナヅキ アヤナ
「それはね、議員になって中央に立てば変えられる。いや、中央でなければ変えられない事がある。そう思ってた。」

サカキバラ サヤカ
「出来ますよ、先生なら。」

ミナヅキ アヤナ
「最近さ、党内でも色々あってね~。女性参画を推進するんだとか言ってる割に女性議員の数がそもそも少ないじゃない?目立つ花形の役職とかはやっぱり男性なのよ。それを問いただせば敵視されるし、数少ない女性議員は経験豊富な重鎮か新人しかいない。だからさ、新人女性議員は言いなりになるしかないのよね。」

サカキバラ サヤカ
「それはやはり、経験がものを言う世界ですからね。仕方の無いことではないでしょうか?」

ミナヅキ アヤナ
「そりゃあね、仕方の無いことかも知れない。そうするのが、年寄り連中に黙って従ってれば正解なのかも知れない。でもね?」

サカキバラ サヤカ
「はい、何でしょうか?」

ミナヅキ アヤナ
「そんなことしてたら、何も出来ずに終わっちゃう。選挙で選ばれて、何をしてましたか?えぇ、年寄り議員の言いなりになってました。これじゃ私を選んで送り出してくれたみんなに申し訳ないじゃない!?公約掲げてさ、やりたいとこやるんだ、間違ってることは正すんだってここに来たの。パシリになる為に来たんじゃない。」

サカキバラ サヤカ
「ミナヅキ先生。」

ミナヅキ アヤナ
「ん?何?」

サカキバラ サヤカ
「そのお気持ち、忘れないで下さいよ。そんな先生だから、私は付いて来たんですから。」

ミナヅキ アヤナ
「サカキバラさん、ありがとう。」

サカキバラ サヤカ
「あ、そういえばなんですけど……」

タドコロ シュウイチ
「皆さんこんばんは。いらっしゃい。いえいえどうぞ、お構いなく。」

ミナヅキ アヤナ
「うわぁ、来ちゃった。」

タドコロ シュウイチ
「ちょっと待って下さいよ!うわぁって何ですか!?うわぁって。ねぇ、サカキバラさん!ねぇ、そう思いません?」

サカキバラ サヤカ
「いや、あの……私も……うわぁって……。」

タドコロ シュウイチ
「嘘でしょ!?ねぇ、嘘だと言って!例え嘘でもそれで俺は救われるの!」

ミナヅキ アヤナ
「で、あんたは何しに来たのよ?」

タドコロ シュウイチ
「ミナヅキ先生、いかがお過ごしかなと思いまして。」

ミナヅキ アヤナ
「いかがお過ごしとは?何かあったの?」

サカキバラ サヤカ
「え?どういう事ですか?」

ミナヅキ アヤナ
「厚労省勤めの役人であるタドコロがわざわざ私の事務所を訪れる理由はなに?通常であれば、依頼した調査の資料、または先日行った、海上風力発電施設建設に伴う地域住民との勉強会についてをまとめたものを持ってきたか、あるいはタダのサボりか。」

サカキバラ サヤカ
「真面目なのか不真面目なのかどっちなんですか!?」

ミナヅキ アヤナ
「ま、そういう訳だから。タドコロ シュウイチ、ここに来た真の目的を述べよ。」

タドコロ シュウイチ
「全く、勘の鋭い人は嫌いです。いや、嫌いじゃない。」

ミナヅキ アヤナ
「サカキバラ、カーテン。」

サカキバラ サヤカ
「は、はい!」

タドコロ シュウイチ
「カーテン、とは。防音設備ですか。懸命ですね。それでいい。」

サカキバラ サヤカ
「準備出来ました。」

ミナヅキ アヤナ
「サカキバラ、あなたも同席しなさい。」

タドコロ シュウイチ
「そうですね。それがいいと思います。それじゃ、ここからはタドコロ シュウイチ個人として話させてもらう。」

サカキバラ サヤカ
「せ、先生!?」

ミナヅキ アヤナ
「構わないわ。彼は我々の仲間。タドコロ、続けて。」

タドコロ シュウイチ
「ここ最近、ある噂を聞いてね。俺なりに調べてみたんだ。」

サカキバラ サヤカ
「ウワサ……。」

タドコロ シュウイチ
「今年、初当選した1年生議員が何人か行方不明だって話、知ってるか?」

サカキバラ サヤカ
「えぇ!?そんな事が!?」

タドコロ シュウイチ
「ミナヅキ先生、これは?」

ミナヅキ アヤナ
「事実よ。今年初当選した1年生議員が行方不明になってる。」

タドコロ シュウイチ
「何人だ?」

ミナヅキ アヤナ
「私の知る限りでは2人。体調崩して警察大学病院に入院してるって事になってるけど消息不明、行方不明なのよ。もしかしたら何か事件に巻き込まれたのかも知れない。」

タドコロ シュウイチ
「ビンゴか。共通点とかは?」

ミナヅキ アヤナ
「無いわね。強いて言えば地方出身の1年生議員と言ったところかしら。」

サカキバラ サヤカ
「ミナヅキ先生はその話、どこから?」

ミナヅキ アヤナ
「あぁ、その2人は政策勉強会のメンバーなのよ。これからこの国を変えてくんだ~って言ってたのは覚えてる。与党には属してるけど、1年生だからガヤとかヤジとかそんな事ばっかり要求されてたかな。」

タドコロ シュウイチ
「ミナヅキ先生も同じでは?」

ミナヅキ アヤナ
「私はねぇ、従わないから。党からしたらお荷物議員よね。」

サカキバラ サヤカ
「先生がそれを自分で言わないで下さい!」

ミナヅキ アヤナ
「他人になら言われてもいいの?私は嫌よ。私の運命は私が切り開く。その為に議員になんてなったんだもの。」

タドコロ シュウイチ
「それは、ミナヅキ先生らしいですな。しかしその分、敵も多そうだ。」

サカキバラ サヤカ
「ホントですよ。もうちょっとおしとやかに……大人しくしててくれるといいんですけどね。」

ミナヅキ アヤナ
「それは、無理ね。ただ黙って座ってればいいなら誰にでも出来る。それこそ、議員である必要なんてない。」

サカキバラ サヤカ
「確かに、そうですけど。」

タドコロ シュウイチ
「それでこそ、ミナヅキ アヤナだな。」

ミナヅキ アヤナ
「その話はまた今度にしましょう。タドコロ、行方不明の話。他には?」

タドコロ シュウイチ
「あぁ、そうだな。その話をしよう。俺の調べた限りでは、その2人は特別目立つ事もしておらず、万が一何かあったとしても政権にダメージはないだろう。」

サカキバラ サヤカ
「結構バッサリ言うのね。」

タドコロ シュウイチ
「ここで話していることはオフレコだ。そのためのカーテン、なんだろ?」

ミナヅキ アヤナ
「そうよ。今ここで話している事は口外禁止。私たちだけの秘密。」

サカキバラ サヤカ
「わ、分かりました。」

タドコロ シュウイチ
「それからな、もうひとつ。」

サカキバラ サヤカ
「まだあるんですか!?」

タドコロ シュウイチ
「数日のうちに、ロックダウンが発表されるぞ。」

ミナヅキ アヤナ
「ロックダウン!?何で!?」

サカキバラ サヤカ
「どういう事ですか?」

タドコロ シュウイチ
「まぁ、そう慌てるな。まずは話を聞け。」

《翌日 間を開ける》

サカキバラ サヤカ
「昨日のタドコロさんの話、どこまで真実なんですかね、先生?」

ミナヅキ アヤナ
「100%、真実ね。彼の言う事が信じられない?」

サカキバラ サヤカ
「信じてない訳じゃないですけど、知りすぎてる気がして。」

ミナヅキ アヤナ
「そりゃあ彼、ああ見えてそこそこの役職のはずよ?覚えてないけど。憲法審査会とか、役員会議とかにも出てるらしいし。党役員にも気に入られてるみたいだからね。」

サカキバラ サヤカ
「大丈夫なんですか?そんな人と関わって。」

ミナヅキ アヤナ
「大丈夫。彼は信用出来るわ。私が1年生議員でありながら、ここまでやりたいようにやれているのは、彼のおかげでもある。」

サカキバラ サヤカ
「へぇ~、そうだったんですねぇ。……あ、電話。……もしもし、ミナヅキ事務所です。もしもし?どちら様ですか?先生に御用でしょうか?……え?6の日、6の刻、黒の雨が降る??あっ、ちょっと!もしもし!?……切れちゃった。」

ミナヅキ アヤナ
「サカキバラ?なに、どうしたの?」

サカキバラ サヤカ
「最近、無言電話が掛かってくるんですよ。今日で6日連続。今の電話も無言電話かと思ったら、最後に何か言ってたんですよね。」

ミナヅキ アヤナ
「相手は何て?」

サカキバラ サヤカ
「6の日、6の刻、黒の雨が降る?だったかと。」

ミナヅキ アヤナ
「6の日、6の刻、黒の雨……。情報が少なすぎるわね。」

サカキバラ サヤカ
「どういう事なんでしょうかね?そもそも、なんで先生の事務所であるここに連絡してきたのか。それも疑問です。」

ミナヅキ アヤナ
「他では取り合ってくれなかったんじゃない?大御所様の事務所じゃ、自動アナウンスが当たり前だからね。」

サカキバラ サヤカ
「へぇ~、そうなんですか。」

ミナヅキ アヤナ
「個別の電話にいちいち応えてらんないってのが表向き。」

サカキバラ サヤカ
「裏が、あるんですか?」

ミナヅキ アヤナ
「選別してるのよ。応えるに足る要件なのかどうか。」

サカキバラ サヤカ
「何か、大変なんですね。」

タドコロ シュウイチ
「そう、大変なんだ。聞いてくれ。」

ミナヅキ アヤナ
「サカキバラ、カーテン。」

サカキバラ サヤカ
「はい!」

タドコロ シュウイチ
「実に優秀な秘書さんだね。俺のところに来ないか?」

ミナヅキ アヤナ
「ちょっと、ウチの優秀な秘書をたぶらかさないでくれる?今日の要件は何?」

サカキバラ サヤカ
「準備出来ました。」

タドコロ シュウイチ
「ありがとう。そうだ。大変なんだよ。」

ミナヅキ アヤナ
「だから、何が大変なのよ!」

タドコロ シュウイチ
「ある大物議員のところに、脅迫状が届いている事が分かった。」

ミナヅキ アヤナ
「脅迫状?」

タドコロ シュウイチ
「内容までは明かされていないが、恐らく、ロックダウンの原因はこれだろうな。」

サカキバラ サヤカ
「お言葉ですけど、脅迫状1枚でロックダウンとは、やりすぎでは?」

ミナヅキ アヤナ
「そうね。余程の要人だとしても、そこまでやる必要は無いはず。」

タドコロ シュウイチ
「そうなんだよ。だから、大変なんだ。いいか、1年生議員が行方不明となった。その後、それより上の議員に対して脅迫状があったとする。次はお前だと。だとしても、それほど問題になろうはずがない。」

サカキバラ サヤカ
「そうなると、ますますロックダウンする理由が見当たらないんじゃないかと思うんですけど。」

ミナヅキ アヤナ
「そうね。1つ、いえることがあるとしたら……海外からの要人の訪問かしら。」

タドコロ シュウイチ
「さすが、鋭いところを指摘して来る。恐らくだが、近いうちに海外からの大物が秘密裏にが我が国へ訪問するんだろう。それに先んじてロックダウンを行い、徹底的に捜査するつもりなんじゃないかな。捜査機関に関しては特別外出許可証が発行されるらしい。」

サカキバラ サヤカ
「1つ、聞いていいですか?」

タドコロ シュウイチ
「何なりと。」

サカキバラ サヤカ
「何が原因なんです?ロックダウンするにしても名目が必要ですよね?今までの話では、ロックダウンする事に主眼が置かれていて、目的が無いように思うんですけど。」

ミナヅキ アヤナ
「そうね。タドコロ、知ってる事、全て話しなさいよ。」

タドコロ シュウイチ
「おっと、これは失礼。そもそも、まず最初に何が起こったか。事の発端から話そう。これは、今から2年前。ある1体の遺体から検出されたウイルス、いや……ある細胞の話だ。ある変死体が大学病院に搬送され、司法解剖が行われた。司法解剖の結果は胸部圧迫による圧迫死。そう報告されていた。しかし、その遺体には不明瞭な点が幾つかあり、秘密裏に調査が行われた。そこで見つかったのがスーパーキラーT細胞だ。」

ミナヅキ アヤナ
「随分と前から問題として上がっていたのね。」

サカキバラ サヤカ《テンション高め》
「スーパーキラーT細胞、現実に存在したんですね!某国が研究していると言われていた特殊細胞!実在したんだ……。どんな細胞なんだろう。見てみたいなぁ。」

タドコロ シュウイチ
「サカキバラ……さん?」

ミナヅキ アヤナ
「あぁ、気にしないで。この子、そういう話、大好きなの。進めて。」

タドコロ シュウイチ
「わ、分かった。先に進めよう。ココ最近、変死体事件が多発しているのは知っているな?」

ミナヅキ アヤナ
「えぇ、警察内部でも問題になっていると耳にした程度だけれど。そんなに増えているの?」

タドコロ シュウイチ
「あぁ、数字は公(おおやけ)にされていないんだ。体感では一昨年の3倍はあると言われている。」

サカキバラ サヤカ《テンション高め》
「ミステリーですか!?サスペンス!?事実は小説よりも奇なりって言いますもんね!た、探偵とか出てくるんですか!?トリックとかは!?」

タドコロ シュウイチ
「あ、あの……。」

ミナヅキ アヤナ
「大丈夫、気にしないで。推理小説とか大好きなだけだから。よく、トリックの実証実験とか趣味でやってるらしいのよね、この子。」

タドコロ シュウイチ
「人は見かけによらないとは、まさにこの事か……。」

サカキバラ サヤカ
「続きを!」

タドコロ シュウイチ
「今、変死体の司法解剖を行った病院はじめ、DAIE(ディーエーアイイー)の死亡検案書を公安が極秘に集めている。」

サカキバラ サヤカ
「タドコロさん!」

タドコロ シュウイチ
「な、なんだね?」

サカキバラ サヤカ
「何でタドコロさんはそれを知っているんですか?それを私たちに伝えてどうしようとしてるんですか?」

ミナヅキ アヤナ
「サカキバラ、鋭いところを突いてくるわね。でもね、サカキバラの言う通り。タドコロ、あなたは知りすぎている。目的は何?」

タドコロ シュウイチ
「目的ね……。俺はさ、厚生労働省の役人に過ぎない。俺には立法権も捜査権も無い。ならば俺が知り得た情報はどうなる!?俺だけが知っていて何になる?この街に住む全員を後目(しりめ)にひとりで逃げればいいって?そんな事してみろ。俺は抹消されるだろうよ。俺が知り得た情報を俺はどうする事も出来ないんだよ。この苦悩が分かるか?知りたくもない情報ばかり知らされて、どうする事も出来ないジレンマにさいなまれる。俺たち役人はな、孤独なんだよ。」

サカキバラ サヤカ
「要するに、助けて欲しいってことですね。」

ミナヅキ アヤナ
「サカキバラ、あっさり言うわね。」

サカキバラ サヤカ
「でも、そういう事なんでしょ?」

タドコロ シュウイチ
「俺たち役人は無力だ。俺たち自身では何も出来ん。」

サカキバラ サヤカ
「どうするんですか、先生?」

ミナヅキ アヤナ
「どうするもこうするも、あなたが1番乗り気じゃないの。」

サカキバラ サヤカ
「あ、バレました?まさか議員秘書としてこんな事件に関わるなんて思ってもみなかったんですもん。」

ミナヅキ アヤナ
「分かった分かった。タドコロ、これからも何か分かったら情報回して。ミナヅキ事務所はこの件、徹底的に闘うわ。」

タドコロ シュウイチ
「いいのか?議員生命、終わっちまうかも知れないんだぞ?」

サカキバラ サヤカ
「目の前の1人の意見や陳情を聞けないで何が議員ですか!多くの人々を救うには、まず目の前の1人を救いなさい。」

ミナヅキ アヤナ
「サカキバラ、それ私のセリフ。」

サカキバラ サヤカ
「先生がいつも言ってる事ですよ。」

タドコロ シュウイチ
「この国の議員がみんな、あんたらみたいなのばっかりだったら、もっと良くなるのかも知れないな。」

サカキバラ サヤカ
「それじゃ、どうしますか!?まずは何から手付けます?やっぱり事実確認からですかね!?」

ミナヅキ アヤナ
「サカキバラ、取り敢えず落ち着きなさいな。これは大事よ。議員生命かけてやる価値のある仕事だわ。」

サカキバラ サヤカ
「6の日、6の刻、黒の雨が降る……。」

タドコロ シュウイチ
「ん?何だそれは?」

サカキバラ サヤカ
「さあ?電話で言ってたんです。」

タドコロ シュウイチ
「誰が!?」

ミナヅキ アヤナ
「恐らく、今回の一連の真犯人。」

タドコロ シュウイチ
「何!?そんな話聞いてねえぞ!?」

サカキバラ サヤカ
「タドコロさんが来る前に話してましたもんね。」

ミナヅキ アヤナ
「そうね。そういえばそうだった。」

タドコロ シュウイチ
「詳しく教えてくれ。俺の方でもそれとなく聞いてみる。」

ミナヅキ アヤナ
「ようし、やるわよ!アンタたち、付いてきな!」

サカキバラ サヤカ
「付いて行きますよ、先生!」

第4話 ブラックレイン 終わり

第5話へ続く


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