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『焼きもろこしと金魚すくい』 想定3分

プロポーズ大作戦声劇
シチュエーション 祭り2
男性→女性 へのプロポーズ

女性
「よ、待った?」

男性
『おー、お疲れ。そんなに待ってないよ。』

女性
「そんなにって事は、ちょっとは待ったんだよな?」

男性
『まぁ、それなりに。』

女性
「ばか。今日はあたしがお前を誘ったんだぞ。お前が先に来て待っててどうする?あたしの立場がないだろうが。」

男性
『そんなこと言うなよ。君はちゃんと待ち合わせ時間より早く来ている。ほら、30分も前だ。ただ俺が君より早く来た。それだけの事だよ。』

女性
「それだけってなんだよ。いつもあたしより先に来て、全て見透かした様に見やがってよ。」

男性
『まぁまぁ。それにしても、君から地元の小さなお祭りに誘ってくるなんて珍しいね。最初、街のデカイお祭りに行くのかと思ってた。本当にここで良かったの?』

女性
「う、うるせぇ。地元の祭り(ここ)でも、いいじゃねぇかよ。あたしから誘っちゃ悪いかよ。ただでさえ、お前は色々と忙しくしてるんだろ?人が多いと疲れるだろうが。」

男性
『打ち上げ花火もないし、屋台だって少ししかない。同じタイミングでやってる、街の大きなお祭りの方が良かった(んじゃないか?)、、、。』

女性
「いいの!花火がなくても屋台が少なくてもいい!お前と居られればそれでいいの!」

男性
『そうだったのか。ごめんな、意地悪な事言って。君の気持ち、大切にするよ。』

女性
「ば、ばかやろう。なんか、なんか恥ずかしいじゃんかよ。なんだよこれ。」

男性
『ごめんごめん。さ、屋台少ないけど、どれから回ろうか?最初はやっぱり、、、焼きもろこしか。』

女性
「初っぱなから焼きもろこしとか、なんだよ!フツーたこ焼きとかだろ?」

男性
『それを、焼きもろこしの屋台の前で言うかねぇ。すみません!焼きもろこし1つお願いします。あ、はい。切り込みだけ入れといてもらえますか?はい。ありがとうございます。』

女性
「悪かったな、もろこし屋。ってお前、なんで1つしか買わねぇんだよ。こういう時は2つ買うだろ!?」

男性
『可愛い彼女と半分ずつ食べなってさ。んっっと、はい。焼きたての焼きもろこし~。』

女性
「あのもろこし屋め。来年覚えてろよ。」

男性
『おっと~?その発言は来年もまた来たいというアピールかなぁ?』

女性
「この焼きたての焼きもろこし、無理矢理その口にねじ込んでやろうか?ん?」

男性
『なぁ。2人でさ、金魚すくい。やらないか?』

女性
「今度は金魚かよ!?焼きもろこしの下りは?ねぇ!?それにお前こういうの苦手だったろ?」

男性
『大丈夫、苦手なのは君も一緒だろ。』

女性
「あ~ぁ、やっぱりダメだったじゃねぇかよ。2人で2匹ってダメダメだろ。」

男性
『そんなことないさ。この金魚が2匹だってのがポイントなんだよ。』

女性
「はぁ?何言ってんの?」

男性
『俺たち、2人みたい。だろ?』

女性
「お、お前!?なんだよ!?急にずるいぞ。」

男性
『(例)この金魚たちみたいにさ、俺達もひとつ屋根の下で一緒に暮らさないか?もちろん、この金魚たちも一緒にさ。なぁ、結婚……しないか?』

女性
「(例)は?な、な、なんだよ!?お前!だって!そんな!?急なんだよ!ま、まぁ……いい……けど……。」

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