『バイバイ』 想定3分
声劇 2人(男性、女性)
テーマ《別れ》
※こちらは4月24日開催された声劇企画に提供させていただいた台本です。
男性『 』、女性「 」
私
「バイバイ。」
俺
『ちょっと!いきなりそれはないだろ!?まだ会って30分も経ってないじゃないか!』
私
「知らない。」
俺
『なぁ、俺何かした?遅刻もしなかったし、今日の為の準備だってちゃんと、、、』
私
「へぇ~。それで準備、ちゃんとしてきたって言えるワケ?」
俺
『ふふん。どう?完璧だろ?』
私
「バイバイ。」
俺
『だーーー!待って!待って!お願いだから待って!』
私
「、、、なによ?」
俺
『どこがダメなの!?何がダメなの!?ねぇ、教えて!お願いだから!』
私
「初デートにビーサン履いてくるバカいるかぁぁぁぁ!!!」
俺
『そこだったぁぁぁぁ!』
ーーーーー場面転換ーーーーーー
私
「こんな感じでどう?」
俺
『いや、このビーサンってのはどうかな?ちょっと落ちが弱いんじゃないか?』
私
「えー、他に何かあるかな?何か思い付く?」
俺
『そうだなぁ。服を着ていないってのは?』
私
「却下。」
俺
『ズボン履いてないのも?』
私
「却下。」
俺
『靴下履いてないのは?』
私
「ねぇ、そろそろ、キレるよ?」
俺
『ごめんなさい。いや~落ちって難しいね。ホントどうしよ。』
私
「落ち決めないと全体まとまんないよ~。このままじゃ企画間に合わない~。」
俺
『分かった。それなら、俺の一発芸で。。。』
私
「企画、潰す気?あんたそれやったら2度と呼ばれないよ?それでもいいの?」
俺
『嫌です。また呼ばれたいです。』
私
「はい、なら考えようね~。いいかな~?ってもうこんな時間。ヤバっ、帰らなきゃ。」
俺
『あー、そか。妹ちゃん、大変だよな。』
私
「もぅ、それは言わない約束。」
俺
『わりぃ。んじゃまたな。』
私
「ん、バイバイ。」
俺
『なぁ、ちょっと。』
私
「え?何?」
俺
『いや、、、何でもない。』
私
「何よ~。変なの。私、行くからね。落ち、ちゃんと考えといてよ~。」
俺
『おう、任せとけ!』
ーーーちょっと間をあけるーーーー
俺
『この企画終わったらお別れ、なんだよな。この企画終わっちゃったら、あいつとはお別れしなきゃ、なんだよな。もっといっしょに居たい。これで終わりなんて、ないよな。』
ーーーちょっと間をあけるーーーー
私
「今回の企画、難しいなぁ。あいつ、ふざけてるけど頼りになるとこあるし、もうちょっとだけ、、、ううん、これからも、いっしょに居たいな。これでお別れなんて寂しいよ。」